プログラム

企画4|ワークショップ『益子参考館円座 -昔ながらの民家-』

日程|
10/26[火] 10:00~16:00(12:00~13:00休憩)

11/11[木] 10:00~16:00(12:00~13:00休憩)
会場|
    濱田庄司記念益子参考館

昔ながらの暮らしの場であった民家を知ろう

近代化が進んだ都会に生まれ育った濱田庄司は、イギリスに渡って田舎の健やかで創造性に満ちた暮らしに感銘を受けて帰国後、益子という地で陶芸の仕事をするにあたり、生活全般をその土地の生活様式に合わせ、健やかな暮らしぶりから作品に美しさが宿るよう努めました。食は季節の移り変わりに添った自給自足、着るものは地元の手仕事による衣類を纏い、住まいは古い近在の建物のみを移築するなど、徹底して昔ながらの暮らしを大切にしました。

濱田が暮らしたような古民家は、時代とともに珍しくなりそれを建てる技術を持った者も少なくなりました。職人の見事な技術と手仕事が生活に密着していた頃の人々が作り上げた、味わい深い創作物であるその建物での暮らしは、今から全てを取り戻せるものではありませんが、幸い一部が濱田庄司の意志によりここに残され私たちはかつての風景を想像することができます。

このシリーズでは、来館者に昔ながらの暮らしの一部である古民家の作りについての、知識を得、感じてもらうことにより、多くの方にその価値に目を向けていただく機会となることを望み、さまざまな企画を行います。

 

【益子参考館円座について】

「円座」とは人々が輪になって腰かけること。

濱田庄司は生前、かつて住まいであり制作の場であった、ここ益子参考館で、囲炉裏や工芸品を囲み輪になり友人・来客と分け隔てなく語り合っていました。その輪は濱田庄司の温和な人柄の記憶とともに世代を超えた今でもリンクしています。しかし、時を経て記憶は薄らぎいでゆきます。生涯をとおして濱田が伝えたかった感覚・空気を今、掘り起こす必要があると考えます。

「益子参考館円座」では、濱田の世界観を有している益子参考館という場所で、様々な角度からの文化的イベントを通じ新たなひとの輪をつくり、今に生きる私たちがあらためて物を見る眼や感じる心を養いながら再発見・共有していくことを試みます。

企画開催: 濱田庄司記念益子参考館

 

 

益子参考館円座⑭昔ながらの民家

-土壁の構造、荒壁用土作り-

          内容:土壁の構造が明らかになるように講師が壁の骨組みを残して土を除去する作業を説明を受けながら見学します。

                       除去された土を再利用するため参加者も加わって細かくほぐし、それを材料に砂、粘土、水等を加え攪拌し寝かせ、荒壁用の土を作ります。

          講師:望月崇史氏(大工)、萩原潤氏(設計士)

 

 

益子参考館円座⑮昔ながらの民家

-荒壁塗り-

            内容:前回寝かした材料を壁に塗り、荒壁を仕上げます。参加者は講義を受け、作業を見学、体験します。

            講師:望月崇史氏(大工)、萩原潤氏(設計士)

 

講師】

●望月崇史氏
大工、2級建築士
1981年生まれ
2004年 会津下郷町大内宿出身の親方に弟子入り 古民家の解体・移築・再生に携わる
2014年 独立。2015年会津から益子町に古民家の解体移築の仕事をきっかけに茂木町に移住
2017~2019年 北関東から東北の古民家数件を解体・移築
2020年 自宅の古民家を現地再生中

 

●萩原潤氏
萩原潤建築設計事務所主宰設計士
1981年生まれ
高校を卒業後、渡欧し各国を廻り帰国。大学卒業後ポルトガルに渡り建築事務所、植物園に勤務した後、栃木県益子町に移住。
『土祭2015~この土地で生きる祭り~』の事務局を務め、2016年より益子町にて、土地を知り得ることから始める設計を試みる。現在、大工の望月氏と共に、古民家の改修、移築、実測に携わる。

 

 

  【ワークショップ参加者募集】

 

⑭土壁の構造、荒壁用土作り   

日時|2021年10月26日(火)10:00~16:00 (12:00~13:00お昼休憩)

⑮荒壁塗り           

日時 | 2021年11月11日(木)  10:00~16:00(12:00~13:00お昼休憩)

 

会場|濱田庄司記念益子参考館 濱田の工房(栃木県芳賀郡益子町益子3388)
         (益子参考館細工場 益子町指定有形文化財、日本遺産「かさましこ兄弟産地が紡ぐ“焼き物語”」構成文化財)

定員|各日15名(先着順)

対象|18 歳以上

参加費|1,000円(別途入館料800円・年間パスポート2,000円)※参加費は当日現地でお支払いください。(現金のみ)

服装|汚れても良い服装、作業用手袋、長靴、マスク

持ち物|飲み物、手を拭くもの、(昼食は各自)

申込み先|土祭Peatix(⑭はこちら⑮はこちら)または電話(濱田庄司記念益子参考館:0285-72-5300)までお申込みください。

申込み期限|⑭10月18日(月)正午 ⑮11月3日(水)正午

問合わせ|濱田庄司記念益子参考館
     mail: info.sankokan@gmail.com          tel:  0285-72-5300(月曜休館)

 

問合わせ|濱田庄司記念益子参考館

参加するには

予約サイトPeatixからお申込みください。

注意事項

雨天決行、荒天の場合は中止。
※コロナ警戒度レベルステージによって、中止になることがあります。
あらかじめご了承ください。

会場

  • 濱田庄司記念益子参考館
住所 | 栃木県芳賀郡益子町益子3388

公益財団法人 濱田庄司記念益子参考館は、陶芸家濱田庄司が長い時間をかけて蒐集した陶磁器、漆器、木工、金工、家具、染織、その他工芸品を展示・公開するために、濱田庄司の自邸の一部を活用する形で1977年4月に開館しました。

 濱田の蒐集は、日本国内にとどまらず、中国、朝鮮、台湾、太平洋諸国、中近東、ヨーロッパ、中米などの各地に広がり、時代的にも古代から近現代まで多岐にわたります。

 その蒐集品は、自分の作品が負けたと感じたときの記念として、購入し蒐集した諸品でもありました。これらは、濱田の眼を楽しませ、刺激し、制作の糧となったもので、身辺に間近くおいて親しんだものでした。

 濱田庄司記念益子参考館は、濱田がそれらの品々から享受した喜びと思慮を、広く工芸家および一般の愛好者と共にしたい、また自身が制作の際に参考としたものを、一般の人たちにも「参考」としてほしい、との願いをもって設立されました。

 現在では、それらの蒐集品に加え、濱田庄司自身の作品および、バーナード・リーチや河井寛次郎ら、濱田が交流を持った作家たちの作品も合わせて展示・公開しています。

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