森を歩く|L PACK. (2)制作レポ|視点の変化が起きる不思議な森

こんにちは、土祭 2021 レポーターの仁平です。

今回は小田桐さんと中嶋さんのユニット、「L PACK.」のアートプログラム、【感性の土壌「森を歩く」】の作品展示の設営現場に行ってきましたので、レポートいたします!

森から得た想像で作られた架空の陶芸家

-この森は、とある陶芸家の土地であった。-

…から始まる今回のコンセプト。その全容はアートプログラムのページをご参照頂ければと思いますが、このコンセプトは展示会場となるこの森を見て生まれたものだそうです。

そして展示公開の最終段階となっていたこの森には、いたるところに小さなものが…

数でいうと200点くらいになるそうで、これらは4人の作家さんにも制作いただいたとのこと。

制作にあたって「架空の陶芸家」に関する詳細な共有(例えば年齢が〇歳くらいでかつて〇〇のジャンルが好きで…など)はなく、それぞれの作家さんが、それぞれに考えた「架空の陶芸家」として造形物を作られたそうです。

これはもともとあった?作品を見ているうちに視点が変化

様々な場所に展示されている小さな造形物たち。この場所に「もともとあったかのように」見せるのもコンセプトに合わせた展示手法の1つだそうですが、なかには本当に曖昧なものも。

L PACK. 小田桐さん:
「もともとこの森にあった陶器の破片などもあります。こうして小さなものを並べていくことで『ただの森』として見ていた視点が、そうした細かいところにも目が行くようになります。今回の展示では、そういう視点の変化も大切にしたいと考えています。」

モーニングを食べるイベントも開催予定

この場所では作品展示の他にも、「たとえば、いつもより早く起きて森の中でモーニングを食べてみるとする」というイベントが開催される予定です。

現在最終調整中だそうですが、「L PACK.」さんのコーヒーと、益子の食材を活用したモーニングが提供されるそうです。

また、作品の解説などが記されている「L PACK.」さんが発行するオリジナル新聞、「L AND PARK TIMES」も当日発行されるとのこと。

率直な疑問で、なんで作品の解説などを新聞としているんですか?と伺ったところ…

L PACK. 小田桐さん:
「朝にコーヒーといえば、新聞じゃないですか。だからそうしています(笑)」

このモーニングについては日時と数量が限られています。せっかくですから展示を見るだけでなく、ここでの特別なモーニングを味わいたいですね!

各種詳細につきましてはアートプログラムのページをご確認ください。
http://hijisai.jp/program/c-02-1/

(土祭2021 レポーター :仁平 肇)

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