益子地区&ヒジノワ企画「昔の街並みと子どもの遊び」展示

 

当初、8月に開催予定だったプログラム「昔の街並みと子どもの遊び~駄菓子屋開店」ですが、コロナの影響で会期と内容が変更となり、地域の有志がボランティアで運営するヒジノワcafe&spaceにて展示のみの企画として10月31日まで開催されています。

この展示は、以前ヒジサイブログでご紹介しました聞き取り調査
(第1回~第2回|http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/community_building/10717/
第3回~第5回|http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/community_building/11062/
をまとめたものです。

会場には、昔の街角の写真とその場所の今の様子、そこにちなんだお話を紹介したパネルのほか、撮影場所を示した地図、1947年から14年おきに撮影された航空写真が展示され、それらを見比べながら昔の益子に思いを馳せることができます。

他にも、来場された方が自分の記憶をつづる場として、ノートや地図に貼る付箋が用意されています。展示をご覧いただいて「こんなこともあったなぁ」「ここでよく遊んだ」など思い出されたことがありましたら、ぜひここで記し残されてはいかがでしょうか。

生活の様式が変化し、様々な年代の方が顔を合わせて話をする機会が少なくなっているように感じます。それとともに町の日常の歴史や普通の人の普段の暮らしも、資料に記載されないものは受け継がれることなく忘れ去られていきます。

だからこそ、今回の企画のような取り組みは、今目の前にある景色の成り立ちや、変わってしまった理由、そしてそこにあった人々の日々の生活の様子を次の世代へとつなげ、この町の成り立ちやこれからを考えていく上で大切な意味を持つものです。

この展示をご覧になった後は、ぜひとも益子駅から城内坂へ続く道を歩いてみることお勧めします。
見慣れたはずの景色の中から、日々の変化で消えてしまった風景やそこで暮らした人々の息遣いが、少しだけ伝わってくるかもしれません。

(土祭2021レポーター:鈴木利典)

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