秋の写真展に向けて | 写真家高橋恭司氏、小宅古墳群で「益子人」を撮影!

6月5日、小宅古墳群にて益子町出身の写真家、高橋恭司氏の撮影会が行われた。

陶芸・メッセ益子で開催される「益子で暮らす500人の肖像」の写真展のためである。
http://hijisai.jp/program/k-01/

既に益子町内各所で撮影されているが、益子のパワースポットである古墳で高橋さんがどのように人びとのポートレートを撮るのか、期待と緊張でドキドキしながら取材に臨んだ。

当日は曇り、前日の雨で水分を含んだ草を踏みしめながら皆で古墳を登る。
歩きながら、古来、人びとを集めたこの地のエネルギーのようなものを感じた。

【撮影の様子は】

今回は古墳群を整備している亀岡八幡宮里山の会の皆さんを、菜の花の刈り取り作業の合間に高橋さんが撮影。
古墳の中を移動しながら、作業中の皆さんに草刈機を持つ手を止めてもらい、高橋さんが指定した場所で撮影する。


「マスクは外した方がいいの?」
「どこを見たらいいの?」
「ちゃんとした格好で来れば良かった」等、飛び交う会話の間に一瞬のカシャッとシャッターを切る音。
「もう、終わり?」と呟く人、続出のスピード!

初めて出会う人のその瞬間が刻まれる。
きっと、その人も今まで見た事がない一面を見る事が出来るだろう

大きな空の開放的な場所で、世界的に活躍する写真家の高橋さんに対して
皆さんはそれほど身構えることなく自然な感じに応じていた。

その場はとても和やかなリラックスした空気が流れていて、それは高橋さんの持つ穏やかな雰囲気によってもたらされていた。
高橋さんの皆を受け容れる器の大きさを感じた。

【写真には何を?】

高橋さんに「写真には何を込めていますか?」と尋ねるととてもシンプルに「愛を込めている」と。
また、「人間が何かを表す根本を考えていくと、愛じゃないかと思っている。愛を込めないと人に届かない。」とも。

高橋さんが表現する写真に益子に暮らす私たちはどんな愛を感じるだろうか。
ますます、期待が膨らんだ。
益子に暮らす人も縁のある人もお楽しみに!

【益子人-高橋恭司が撮る益子に暮らす500人の肖像】
期間 9月17日から11月14日まで
会場 益子陶芸美術館 陶芸メッセ・益子 旧濱田庄司邸

(土祭2021レポーター 横溝夕子)

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