J07 益子でビルマ汁とは…?

昨年雑誌などにも取り上げられ、その名が町内外に少しずつ知れ渡ることになった「ビルマ汁」。
ビルマ汁は益子の夏の家庭料理。でも、益子の人みんなが知っているというわけでもなく、
このスープを習慣的に作っているというのはわずか数件だといいます。

ではなぜ、ビルマ汁というのか?

その発祥は明らかで、益子本通り沿いにある呉服店「もおかや」の先代、飯塚潤一さんが元祖。
飯塚さんは、戦時中ビルマ(現ミャンマー)に出征し、帰還後、現地で食べた味が忘れられず
益子で手に入る材料でいろいろと工夫し再現しました。それがつながりのある家庭に口伝えで広がり、
「夏はビルマ汁」という家庭が何軒かできたというわけです。
なので、作るようになった家庭では、味噌汁や豚汁と同様にビルマ汁が定番メニューとして食卓に上るのに、
同じ町内であっても知らない、食べたことない、という家庭も。

そういうわけで局地的郷土料理となったビルマ汁は昨年から脚光を浴び、
町内でもこれ機会にビルマ汁を盛り上げていこうという動きも出てきて、
2011年の前・土祭でも田町の方たちがこれを作って提供したところ、大好評になり、
今年はビルマ汁のポスターも作られ、土祭2012の住民プロジェクトでもビルマ汁の販売が企画されています。

そんなビルマ汁、どんなものか味わいたくなってきたのではないでしょうか?
次回はそのこだわりの製法を少しだけお伝えいたします。

(E)

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