作品展示アルバム[3]城内エリア

[この土地で生きることの祭り「照らす」城内エリア]

城内地区で開催した土祭は、陶器店やギャラリーが立ち並ぶ城内坂の通りから、その先へ。
中世の遺跡が残る「御城山(みじょうやま)」の陶芸メッセ・益子敷地内へ、
路地裏へ、または高館山の麓まで足を伸ばした先で、
展示はもちろん、イベントや地域の自主企画をお楽しみいただきました。

ここでは、風土・風景を読み解くプロジェクトの聞き取りや「つどい」でも
地区の皆様の話題に多くのぼった益子稲荷神社、円道寺池の展示。
そして、益子の子どもたちもワークショップで作品をつくり参加した展示をご紹介します。

「城内・一の沢地区」の風土・風景を読み解く「基礎資料」もあわせてお読みください。→こちら

9「雲のゆくえ」 浅田恵美子 益子稲荷神社

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2011年の東北大震災、そして翌年に益子町も大きな被害を受けた竜巻。
浅田さんの自宅と工房のまわりの木々がほとんどがなぎ倒されてしまったそうです。
作品に寄せて来場者の方々への浅田さんのメッセージは、このように結ばれていました

「2年、3年、4年と少しずつですが再生が始まっているように見受けられます。
しかし、今も日常のいとなみを取り戻せない人々がおられます。
なんとか良い状態になりますように、願いを込めて展示しました。
雲のゆくえが気になります。2015年9月13日 浅田恵美子」

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10「ひかりのはこ、益子の太陽」佐野陽一と益子の子どもたち
陶芸メッセ・益子内 国際交流館アトリエ
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シネカリグラフィー(→こちらのブログ)とならんで、ピンホールカメラを用いた作品発表でも
益子の子どもたちが参加・出展を行いました。
東京藝大美術学部先端芸術表現科非常勤講師であり、ご自身も作家活動を行っている
佐野陽一さんによるワークショップを8月19日、20日に開催。
ピンホールカメラをつくる。益子の町へ出かけて、撮影をする。印画紙を現像して作品を焼く。
…という充実のプログラムで、参加の児童生徒のみなさんも、またとない体験ができました。

11「波紋/池をめぐる13の物語」川崎義博 円道寺池とその周辺

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サウンドアーティストの川崎義博さんは、地元「花の会」のみなさんが
丁寧に整備を続けている円道寺一帯で、ぬかるんでいるところなどに
木の橋を渡し、池のまわりを一周歩いて散策できるように整え、
音と光を配した空間を作品として発表しました。

12 「the pool which peers into the sun」大田高充

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池の中には、太陽電池。
水面下で息をひそめるものと、水上で陽の光をあびるもの。その総数は、104個。
太陽電池は、岸に設置したボックス内に並ぶLEDと、一対一でコードで接続されています。

空模様で、水の透明度や濁り具合で、水上を横切る鳥や、水中を泳ぐ魚の気まぐれ具合で…。
大田さんの作品では、リアルタイムで変わる光のゆらぎを見ることができました。

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とはいえ、開幕直前の豪雨災害の影響で(設置作品の水没や池の水位上昇などにより)
作業の続行が困難になり、会期が始まってからも大田さんの設置作業は続きました。
全貌が完成したのは会期後半でしたので、ご来場いただきましたのに
全体像をご覧になれなかった方も多いかと思います。
写真でのお披露目として他の作品より多めに掲載させていただきました。
(事務局 簑田)

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