土祭2015アルバム|月待ち演奏会

[この土地で生きることの祭り「結ぶ」城内エリア]
「月待ち演奏会」土祭広場(城内)

土祭会期中の9/13,19,20,21,26,27日の6日間、藍の道町営駐車場「土祭広場」にて、開催した「月待ち演奏会」

今回の演奏会は、伝統芸能はもちろん、子供たちの演奏あり、土祭オリジナルの合唱団など、幅広いジャンルの構成で開催しました。屋台の運行や映像作品の上映まで含めると、総勢31組の皆さんにご出演いただきました。一部画像とともに振り返ります。

 

オープニング

会期初日の夕刻、実行委員長の挨拶のあと、土祭では恒例となっている「天人疾風の会」の勇壮な演奏で幕を開けました。今回の天人疾風の会は、昨年6月に、アメリカオハイオ州のダブリン太鼓との見事な共演を果たした「天人ジュニア」も加わり、より「未来につなぐ祭り」を象徴する開幕の演奏となりました。

天人Jr

天人ジュニアの皆さん

 

伝統を継ぐ

「芦沼獅子舞保存会」「長堤太々神楽保存会」「綱神社太々神楽保存会」「城内囃子連」「道祖土お囃子会」「小泉お囃子会」「東田井上郷・下郷お囃子保存会」「新町お囃子会」「田町お囃子会」「内町お囃子会」の皆さんにご出演いただきました。19日に予定していた「妙伝寺雅楽会」と「大沢お囃子会」の演奏は、残念ながら、突然の雨で中止となってしまいましたが、皆さん、いずれも安定感のある舞や演奏は、継続した練習のたまものです。

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綱神社太々神楽

新町おはやし
新町お囃子会

小泉1
小泉お囃子会

 

益子のこどもたち

26日の演奏会『こどもの日』に、「たから幼稚園」「北中子供みこし」の子供たちが出演してくれました。年少さんから年長さんまでのすべての園児が、歌や演奏を披露し、会場は笑顔に包まれました。北中の子供みこしは、酒樽で作られたみこしです。長い間、途絶えていたものを昨年復活させたものです。自ら、「北中ファミリー」と名乗るだけの、結束力を感じる地域です。

たから1
たから
たから3
たから幼稚園

北中子供みこし
北中の子供たち

 

多彩な益子人

「民謡:浦壁進松・あじさい会」「ネイバース」「Joy smile」「鳴神」「なのぽったと仲間たち」「ジェベナッツ」の皆さんにご出演いただきました。祭りで言う「つけまつり」的な位置づけで、伝統芸能とはまた違う、益子の風土(人)を感じる演奏と踊りを披露していただきました。

なのぽった
なのぽったと仲間たち

ジェベナッツ2
ジェベナッツ3
ジェベナッツ
ジェベナッツの皆さんと仲間?

 

益子の粋 「屋台・山車の運行」

26日の「こどもの日」に、新町・田町・内町・城内・道祖土・塙から6基の屋台と山車が土祭広場に集合しました。この日は、開始時間を3時に繰り上げ夕焼けバーと演奏会を開始しました。屋台が会場に到着すると、会場周辺は一気にお祭りムードに。


屋台全景

屋台新町
新町彫刻屋台

屋台田町
田町彫刻屋台

屋台内町
内町彫刻屋台

山車城内
城内山車

屋台道祖土
道祖土屋台

屋台塙
塙屋台

 

新たな可能性 「映像上映」

今回、初の試みで実施した土壁での上映。新町☆組が制作した「益子の祇園祭」と、作家の川本さんが、益子の子供たちとワークショップで制作した「シネカリグラフィー」の2本立てで上映しました。演奏会「こどもの日」の最終プログラム。大勢の老若男女が映像に見入りました。

シネカリ4

シネカリ2

シネカリグラフィー 製作:川本直人と益子の子供たち

祭り映像

祇園祭映像 製作:新町⭐(ほし)組

 

土祭の名のもとに集う 「土祭合唱団」

土祭で「大地讃頌」を歌うことを目的に結成された合唱団は、演奏会史上最多の総勢83名のメンバー。7月から土祭最終日の出演直前まで厳しい練習を重ねました。人数が多いため心配もありましたが、本番では、メンバーの想いと声が一つにまとまり、秋空に感動の歌声が響きわたりました。

土祭合唱団の皆さんは、後日、12月の定例議会の初日開会前、役場議場にて、土祭の時と同様に「大地讃頌」と「花は咲く」の2曲を、ミニコンサートの形で再び披露しました。

 

土祭合唱団
土祭合唱団

 

「朝崎郁恵さん」

第1回からご出演いただいている奄美島唄の第一人者朝崎さんが登場。童謡「ふるさと」に、いつも益子が重なるとおっしゃいます。「風土」を唄い続け、聴くものの心をとらえる朝崎さんの歌声に、聴衆は引き込まれました。
朝崎2

朝崎3
朝崎聴衆 (2)
朝崎聴衆

 

足下を照らす灯り

出演者がはけた土舞台。作家の川村忠晴氏制作の照明が土壁を美しく照らします。浮かび上がる地層は、歴史の積み重ね、日々の暮らしの積み重ねのようでもあります。まるで灯りたちが唄っているようにも見えますね。
灯り2

灯り

灯り全景

(事務局 加藤|写真 長田朋子 矢野津々美 他)

土祭2015アルバム|夕焼けバー

[この土地で生きることの祭り「結ぶ」城内エリア]
「夕焼けバー 」土祭広場(城内)

里山に夕暮れが訪れる頃、屋台に明かりが灯り、夕焼けバーが開店しました。
土舞台で演奏される音楽を聞きながら、益子の作物を使ったメニューを益子焼の器で提供し、26日の月待ち演奏会「子どもの日」には、益子の食材から作る土祭駄菓子もご用意しました。地域ぐるみでの出店を始め、陶芸家や手仕事に携わる方、益子の飲食店、そして益子と深い繋がりのある町外の方など、多彩なメンバーの28店舗が出店しました。メニューは多岐に渡り、地域の郷土料理、益子の食材を活かした創作料理、濱田庄司が好んで食べていた濱田家に伝わる料理、陶芸家の家庭で食べられている料理などを提供し、各々にこの土地のものを活かしたメニューでした。提供した食事のレシピは夕焼けバーの期間中に公開もしました。今回ブログにて、益子の食材を活かした幾つかのレシピを各店舗の紹介欄より閲覧できます。是非みなさんの身近な食材と器を使ってお楽しみ下さい。

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それでは夕焼けバーに出店して頂いた方々をあらためて紹介いたします。

《地域ぐるみでの出店》

里のめぐみ
塙地区と星ノ宮地区の農業体験等を行っている地域の方々による地元野菜を使った料理を提供しました。

大羽んぶる舞い
下大羽地区の自治会からの出店、採れたて地元野菜を使った郷土料理を提供していただきました。
大羽んぶる舞いのレシピ:下大羽の郷土料理

内若亭
夕焼けバーの会場である土舞台の地元、内町の祭りの若集による出店。
提供したメニューは、知る人ぞ知るもちぶたと益子の野菜のしゃぶしゃぶ。

商工会青年部
土祭2009年の夕焼けバー初年度より参加して頂いている益子町の商工会青年部の方々による出店、オリジナルメニューの益子揚を提供しました。

もりえ
前回の土祭にも参加して頂いていている。七井地区在住の萩原さんを中心とした料理上手の方々、ご自身で作った野菜を使った料理を提供していただきました

 

《陶芸家、彫刻家、などもの作りの方々と、益子のコミュニティーカフェ「ヒジノワ」からの出店》

café 濱田の台所
濱田家に伝わるぱーすちぃとペリメニを濱田家に嫁いだ雅子さんを中心に提供しました。雅子さんの祖父である濱田 庄司が、イギリス等で知った料理を当時の益子で再現し好んで食べたメニューで、祖母や義母から伝わった味を夕焼けバーでご紹介しました地元産の新鮮な材料を使い、手仕事等を生業とする料理好きの仲間達で提供しました。
café 濱田の台所のレシピ:ぱあすちー

はぁもにぃ
普段は、まちなかのヒジノワで自宅や友人の畑からやってきた野菜を使い、旬采プレートをお出ししています。その日採れた野菜からメニューを決めまるので季節感満載です。土祭では益子の食、「ビルマ汁」を提供しました。
はぁもにぃのれしぴ:ビルマ汁

手毬
栃木県真岡市で雅趣空間‘手鞠’という古布(こふ)のリメイクサロンを開きながら、週に一度は益子町のコミュニティカフェヒジノワで季節野菜を使った家庭料理を提供しております。食材は無添加・無農薬にこだわった新鮮な旬野菜を使っており、料理は和食を中心とした懐かしい家庭の味をみなさんにお届けしております。夕焼けバーでは「そばすいとん」「おでん」などを提供していただきました。
手毬のレシピ:そばすいとん

Kitchen CRIU
益子で彫刻、造形活動をしている古川潤さんと服飾デザイン制作をしているKomichiさんが、陶器市やヒジノワで出店している豆カレー屋のKitchen CRIUです。彫刻のイベントでインドに3ヶ月滞在していた経験から生まれたレンズ豆のカレーは、益子で産声をあげてから早20年。安全安心な食材にこだわり、米や野菜は契約農家さんから分けていただいています。ワインやジュースと一緒にレンズ豆のカレーを提供しました。
Kitchen CRIUのレシピ:豆カレー

鹿丸Bar
陶芸家の竹下鹿丸さんが、益子陶器市でも出店をしているおなじみの鹿丸Barです。陶器市では自作のぐい呑で日本酒を楽しんでいただいています。今回お出ししたのは「もつ煮」と「半熟 煮卵」と自作のぐい呑で飲む日本酒。益子生まれ益子育ちの味を提供しました。
鹿丸Barのレシピ:益子野菜と益子陶器みその柔らかもつ煮

大誠
現在益子で使用されている中では、最大規模の登り窯を持つ益子の古窯です。
お届けしたのは、大鍋で煮る益子の野菜をたっぷり使った具沢山のもつ煮。

あをとあおいべーかりー
15年ほど前、焼き物の勉強のため益子町へ移住した陶芸家のあをさんと隣町の真岡市で2014年からパン屋を営み前回の土祭では、ボランティアスタッフとしても参加した、あおいベーカリーさんによる出店。益子のリンゴを使った料理とパン等を提供しました。
あをとあおいべーかりーのレシピ:林檎のタルト

 


《町内の飲食店からの出店》

和食処よこた
新町地区の益子駅舎内にある食堂。益子の食材を使ったおでん等を提供していただきました。

創作料理 暁
栃木県益子町の函館直送の地魚と、旬の地物野菜などを使った創作料理店。長年、東京で修業をし、2014年に実家のある益子でお店をオープンした岡崎さん。地物野菜をふんだんに使ったミートローフなどを提供しました。

ごはん屋ギャラリー猫車 
栃木県益子町にある900坪の庭が自慢の和風創作ギャラリーカフェ。約30年前に陶芸を日々の糧とするため、東京から益子へ移住した主人の信田さん。夕焼けバーではごぼうとオレンジピールのケーキ等を提供しました。
ごはん屋ギャラリー猫車のレシピ:ゴボウとオレンジピールのケーキ

Kitchen slope
栃木県益子町のオーガニックカフェ。陶器市の出店を機に造形作家のKINTAさんをはじめいろんな方々と知り合うことができ、その縁があって昨年より益子に新店舗を移すこととなりました。メニューはすべて手作りをモットーにしており、食材も直接買いつけに行ったり生産者の方々とコミュニケーションをとりながら旬のものをとり入れて季節を感じられる食卓を提供しました。

Cafe Bar Banda
益子の新町で、食べ飽きない懐かしい味の家庭料理を益子焼の器でご提供しているカフェバー。益子の農家から直接仕入れた、作り手の分かる安心な地元の食材と手作りにこだわり、夕焼けバーでは特製コロッケはカリカリふわふわのBanda特製コロッケを提供しました。

 

《町内で加工品の製造をしているお店からの出店》

とん太ファミリー
大沢地区で手作りハムやソーセージ等を製造しいるお店。手作りのソーセージやハム等を提供しました。

Honey bee & Harmony
益子町内で養蜂とはちみつの販売をしている養蜂家、自家採取したハチミツをオリジナルのカクテルにて提供しました。
Honey bee & Harmonyのレシピ:蜂蜜レモンソーダ・ハイボール

益子の酒蔵 外池酒造
1937年創業の酒蔵です。益子の地で70年以上地元の水と米で酒造りをしてきました。地場産の素材にこだわり、清酒や苺のリキュールを造っています。夕焼けバーでは、益子のブランド「清酒 燦爛(さんらん)」と地元の苺を使ったリキュール、ノンアルコールのジュースをご提供しました。

 

《益子に深いかかわりのある町外からの飲食店の出店》

お好み焼きARIGATO
益子町のコミュニティーカフェのヒジノワで出店し、今では真岡市のお好み焼き屋を営む店舗。
益子町の野菜を活かした、お好み焼きを提供していただきました。

mikumari
栃木県芳賀町の自然派フレンチカフェ。益子のスターネットで働き、その後、芳賀町にお店をオープンしました。髙橋さんにとって益子は今でも刺激をもらいに行く場所。料理には、安心で新鮮な地場産のものや生産者の顔が見えるものなど体に良い食材を使い料理を提供していただきました。
mikumariのレシピ:秋の恵みの山賊煮込み

Café La Famille

茨城県結城市にある住宅街にひっそりと佇むカフェ。1998年スターネットがオープンした頃から、陶器市に出店するようになり、それ以来、益子に足を運ぶようになったという奥澤さん。夕焼けバーでは、鈴木そば製粉所のそば粉を使ったガレットを提供しました。

trattoria blackbird
茨城県水戸市のイタリアンレストラン。2011年の震災以降、益子と笠間の交流の拠点となったレストラン。益子の秋茄子を使ったラザニアを提供しました。
trattoria blackbirdのレシピ:ナスと仔羊のラザニア

伊澤商店
宇都宮市の料理店。主人は益子で陶芸の修業後、食の道に進み現在は農業を中心に据えて活動をしている料理店。

韓国料理ハノク
宇都宮市の韓国料理店。益子で地域活動をしている知人の紹介で、前・土祭2014から参加していただいてるお店の出店。

(事務局 萩原|写真 長田朋子 矢野津々美)

土祭2015アルバム|ドウメキのコウホネ

[この土地で生きることの祭り「澄ます」ドウメキのコウホネ:西明寺エリア]

城内エリアから南へ。そこにはまちなかを流れる百目鬼川の源流と上流を有する農村地帯が広がります。

北と南の植物が同居する希有な山・高舘山には、中世にルーツを持ち「水」にまつわる伝説も多い古寺・西明寺が残ります。

歴史ある時間軸とゆるやかな起伏のある里山の空間軸の中で、作家展示、パフォーマンス、ワークショップなどを行いました。

また、水環境の変化によって絶えてしまい、地元の方々が復活を夢見ている「コウホネ」を西明寺地区で行う企画全体の象徴として掲げ、関わってくださった方々の拠り所となるものでした。会期中の様子を写真で振り返ります。

 

展示|「片影」橋本雅也 

会場|赤目薬師堂奥の林

見晴らしの良い丘の上に、祖先の眠る墓地と明治時代に地元有志の手によって建てられた赤目薬師堂。草叢の向こうにはヒノキ林が広がり、そこへと続く道は綺麗に整えられ、優しい風が丘の下から吹き、気が付くと一歩、また一歩と、歩き進んでしまうような空間が広がっていました。

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展示|「ユク」澤村木綿子 

会場|ドウメキのコウホネ田んぼ

百目鬼川上流部の谷津田で、地中に埋もれた土の層を掘り起こし、そこに眠る植物の種子を発芽させようと、「コウホネの復活を待つ」試みが行われている場所。この場所で、丁寧に作品づくりと向き合う、澤村さんの作品が展示されました。作品づくりへの思いを文章につづられ、過去のブログ(8月4日掲載)に掲載していますので、併せてご覧ください。→こちら

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ワークショップ|「ドウメキのドウノネ探し」ウエヤマトモコ 

会場│百目鬼川周辺

百目鬼川沿いを参加者と一緒に散策しながら、そこに蠢く音たちに耳を澄まし、音を採集(録音)し、参加者の記憶とを繋げたサウンドマップをワークショップを通じて制作しました。

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創作・朗読|「ドウメキのコウホネ」町田泰彦・岡安圭子

会場│ドウメキのコウホネ田んぼ

静かに川を流れる水の音が心地よく聞こえるコウホネ田んぼで、朗読会、ワークショップを行いました。下記の写真は、ワークショップ時のもので岡安圭子さんが朗読している1コマです。ワークショップに参加された方からは、「あの空間で聞いた岡安さんの言葉、声は透き通るようでとても心地良かったです。」といった感想をいただきました。

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イベント|「花」杉謙太郎

会場│ドウメキのコウホネ田んぼ

彼岸花をコウホネ田んぼに捧げるワークショップを関係者を中心に行われ、参加された方やその場に居合わせた方々は不思議な時間を体験しました。

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コウホネ田んぼが拠り所となり、様々な関係者の方々に携わっていただきました。空間を構成するコウホネ田んぼは、時間帯によっていろいろな表情を見せてくれました。下記写真はそのほんの一部ですがご紹介します。

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(事務局 増田|写真 長田朋子 矢野津々美)

 

土祭2015アルバム|ゲストハウスプロジェクト

前回の土祭2012では「土祭食堂」としてお客様をお迎えした、戦前に釉薬の試験場として
使われていたと伝わる城内坂路地裏の歴史ある建物「グレイズハウス」。
普段は空き家になっているこの建物を改修し、地域の方々とゲストハウスとしての活用を
模索するプロジェクトが始動しました。

そのテーマは「結び目をつくる」。
人と人、人と地域、そして地域と地域の「結び目」となる場づくりを目指して、
土祭2015会期中は、ご来場の皆様の憩いと交流の場として運営しました。

改修ワークショップを始めとする会期前の取り組みを含めて、写真で振り返ります。

 

2015年4月27日|改修前の調査

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陶器市の出店場所として使われていることから、そのための資材などが置かれていた建物内。
建物所有者の方などにご協力いただいて片付けを進めながら、改修の構想を練っていきました。

 

2015年5月30日|横山左官の「土探し」

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土祭の企画として建物を改修するからには、益子の土にこだわった「土の空間」をつくりたい。
三和土と土壁のワークショップの講師を依頼した横山左官の希望で、益子の陶芸家にご案内いただいて
改修に使う土を探しました。

 

2015年6月30日|解体・補強工事

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土祭会期中やその後の活用を考え、玄関を入って正面の壁を取り払って広い土間をつくることに決定。
壁・床・天井の解体やそれに伴って必要となる補強などの工事は、安全性の観点からプロに依頼しました。

 

2015年7月31日・8月1日|三和土ワークショップ

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材料を調合し、土間に流し込んで「たたく」一連の作業をワークショップ形式で実施。
実際に「たたく」体験ができる機会は珍しいとのことで、初めてという方からプロの方まで幅広く
ご参加いただきました。

 

2015年8月5・6・10日|土壁ワークショップ

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益子の土と麦わらを混ぜて壁に塗り、乾燥してから掻き落として表情を出すワークショップを開催。
壁の下部には益子の陶芸家から譲り受けた釉薬の付着しているレンガを使い、「グレイズハウス」の名に
ふさわしい空間が出現しました。

 

2015年9月23・24日|モバイルかまどワークショップ

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小沼左官の指導の下、卓上で使えてそのまま持ち帰ることのできる二合炊きのかまどをつくり、
「土の空間」をつくる左官技術に触れていただくワークショップを会期中に開催。
実際にモバイルかまどで炊いたご飯の試食も行い、「おいしく炊けている」と大好評でした。

 

2015年9月13~28日|会期中の活用

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土間は光る泥団子ワークショップの会場として、座敷は益子の生き物などを紹介する展示の場として、
さらに玄関脇の受付は地元の城内地区の方による散策路案内などの拠点としてご活用いただきました。

「グレイズハウス」の今後については、ゲストハウスとして活用するには更に大幅な改修を要することから、
それ以外の選択肢も含めて、継続的な活用方法を探っていきたいと考えております。

(事務局 今井|写真 長田朋子 矢野津々美 土祭事務局)

土祭2015アルバム|益子風土学セミナー

「風土・風景を読み解くプロジェクト」の聞き取りなどで浮き彫りになってきた課題の中からテーマを設定し、
町外の専門家と町内の実践者たちとともにトークセッションを行った「益子風土学セミナー」。
中学生による特別編を含む全6回の様子をご紹介します。

 

第1回|「森と里と海から考える、土と農業のこれから」

ゲストスピーカー|新井章吾(海藻研究所所長)/伊沢正名(糞土師・自然写真家)
司会進行ナビゲイター|廣田茂十郎(土祭実行委員会)

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水の循環をキーワードに全国の農林水産業の現場に関わる新井さんと、命の循環という観点で菌類のはたらきや人間と自然との関わりを探究する伊沢さんが、それぞれの活動の成果を来場者に共有。
町内で農業を営む廣田さんの進行の下、来場した農家の方も交えた意見交換はランチタイムトークまで続きました。

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午後はゲストスピーカーのお二人が案内するフィールドワーク。
伊沢さんの経験に基づく「マイ葉っぱ探し」と新井さんが専門とする「湧水の観察」を一度に楽しめる、またとない機会となりました。

 

第2回|「民藝の町で考える、作ることと売ること」

ゲストスピーカー|白岡彪(トットリプロダクツ協議会)
益子スピーカー|髙山英樹(木工家具作家)、島田恭子(陶芸家)
司会進行ナビゲイター|濱田琢司(南山大学人文学部日本文化学科教授)

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民藝産地の一つである鳥取からお招きした白岡さんが、約80年前に民藝運動を実践した「吉田璋也を今日的に見直す」取り組みを紹介。
益子スピーカーとしてご登壇いただいた町内の作り手お二人と、濱田庄司の孫で民藝の研究者でもある進行役の濱田琢司さんが、鳥取と益子の状況を比較しながらそれぞれの視点を提供し、多角的に「民藝」や「産地」を考える場となりました。

 

第3回|「風土とともに継ぐ音楽」

ゲスト演者|内田輝(音楽家)
益子演者|益子町山本 妙伝寺雅楽
司会進行ナビゲイター|町田泰彦(土祭企画運営委員会)

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14世紀の西洋で生まれた鍵盤楽器クラヴィコードの演奏活動を行う内田さんと、益子・山本地区の妙伝寺で明治20年から雅楽を継いでいる地域の方々とが出会い、それぞれの背景の解説とともに演奏を披露。
生まれた風土も音の大きさも全く異なる二つの音楽がお互いを引き立て合う、ここにしかない場が出現しました。

 

第4回|「益子での自然エネルギーの可能性」

ゲストスピーカー|三浦秀一(東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科教授)
益子スピーカー|橋本晧朗(町環境基本計画推進委員会前委員長)、高島由典(高島油店)
司会進行ナビゲイター|廣瀬俊介(土祭風土形成ディレクター)

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山形を中心に森林のエネルギー利用に携わる三浦さんが、豊富なデータと事例を基に益子の森林のもつ可能性を説明。
続いて町内で環境問題に取り組むお二人がそれぞれの活動を紹介し、それを受けて地域経営の視点を交えた活発な意見交換が展開されました。

 

第5回|「益子の光 表現者と宗教者の対話」

ゲストスピーカー|高橋恭司(写真家)
益子スピーカー|合群信哉(清浄寺住職・親鸞研究者)
司会進行ナビゲイター|廣瀬俊介(土祭風土形成ディレクター)

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益子の歴史にも深く関わる浄土真宗のことを手掛かりとして、益子から世界に出た写真家の高橋さんが投げかける「生きること」にまつわる問いに対し、宗教者の立場から合群さんが答えるやり取りに、来場者からの質問も加わって白熱した展開に。
益子で育った同級生同士の対談ということもあり、お二人の旧知の方々を始め多くの来場者にお集まりいただき、会場は熱気に満ちていました。

 

特別編|中学生企画「益子町の魅力を探る“移住者インタビュー”」

企画運営|七井中・益子中・田野中有志9名
ファシリテーター|益子出身の学生2名

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町内3中学校から集まった中学生自らが益子への移住者にインタビューし、その結果を皆で考察して見えてきた「益子町の魅力」を、各自の感想や気付きとともに来場者に向けて発表。
ファシリテーターや来場者からの質問にも堂々と答える姿に、会場からは惜しみない拍手が送られていました。

 

ランチタイムトーク

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特別編を除く各回で、登壇者を囲んでの「つづき」の時間として開催したランチタイムトーク。
会場のある田町エリアの名物「ビルマ汁」の付いた「田町定食」が地元商店の協力により提供され、登壇者と来場者との交流の場を支えました。

(事務局 今井|写真 矢野津々美 土祭事務局)

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