04 彫刻「空と色」 藤原彩人

04 作品展示|岡田酒店石蔵|益子本通り 土と風のエリア

彫刻「空と色」 藤原彩人

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益子出身の彫刻家が、生まれ育った町の歴史ある蔵とその周辺に陶土を用いた彫刻作品を展示します。
アーチ型の鉄の扉から覗く、小さな蔵の空間とその庭先に「空と色」と題した世界が広がります。

藤原さんから届いた、「空と色」に寄せるメッセージです。

空は見上げるといつも在り、様々な表情を見せる。
僕たちは、そのあたりまえの表情が在ることを実感し、生かされていることを
もっと考えるべきだと思う。
見えないものを可視化し、存在感をもって発言し、
未来を想像、創造してかなくてはいけないと思う。

私は「ヒトの存在」を彫刻表現に求めている。普段、自身が感覚的に惹かれる日常の風景や姿を
「コト」として衝動的にメモに取る。その後、彫刻の制作の中、
物質となる素材自体の特性(自然)とそれ自体のカタチ(人工)を思考し、
客感的に「コト」を清算していき、自身と他者、内と外といった距離感を持つ存在になる。
この距離感を持ち、存在する物質が彫刻ではないだろうかと考える。
例えば陶という物質と人というカタチ。
それらを共生させることで、「ヒトの存在」を感じる物質、つまり彫刻になることを目指している。
■会期中は毎日オープン 10:00~17:00

藤原彩人/ふじわらあやと

藤原彩人/ふじわらあやと

1975年栃木県出身。2003年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。2007年9月~2008年9月文化庁新進芸術家海外研修制度により英国ロンドンに滞在。個展は2011年「心ここにあらず」(3331Gallery 東京)等多数。2009年「DOMANI・明日展2009」(国立新美術館 東京)などグループ展も国内外で多数。東京都荒川区にて一般社団法人アプリュスの監事として立体系の作家を中心としたスタジオの運営やWORKSHOPを行なう。2009年には益子町の元むらた民芸店の改装デザイン、MURATAMINGEI RENEWAL PROJECTを藤原愛、小塙芳秀とともに行なう(今回、土祭フォトステーションの会場になっている)。

  • 「立像シリーズ(展覧会風景)」

「立像シリーズ(展覧会風景)」

  • 「立像-星を探す女」

「立像-星を探す女」
素材:施釉陶。ともに、2011年・藤原彩人彫刻展(gallery21yo-j)にて発表。

会場:岡田酒店石蔵

  • 岡田酒店 石蔵

滋賀の出身だった岡田屋の初代が110年前に縁あって益子に移り住み、
商いを始めるという時に譲り受けた建物。
栃木では大谷石の蔵が多い中、この蔵の石は大谷石ではないそう。
アーチ型の扉が印象的です。

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