29 「たてものの未来 懐かしい未来茶屋」 高山英樹 町田泰彦

29 建築プロジェクト|綱神社 鶴亀の池周辺|道祖土・大羽 土と水のエリア

「たてものの未来 食卓の家」 髙山英樹 町田泰彦

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竪穴式住居のような、土に近い暮らし。そんな、住まいの原点の1つに戻ることで、
これからの暮らしにイメージをふくらませてもらえたら……。
そして、綱神社や浄土庭園のなごり、鶴亀の池。大羽地区のみなさんが守り継いで来た
この地の魅力をひとりでも多くの方に知っていただきたい。
益子在住の木工作家、髙山英樹さんと建築家の町田泰彦さんは、そう考えています。
綱神社の森で集める枝、刈り取った篠や土。この土地のものを使って、
遊び心のある茶屋を作ります。
■会期中は毎日オープン 10:00〜17:00

髙山英樹/たかやまひでき

髙山英樹/たかやまひでき

木工作家。益子町在住。1964年石川県生まれ。文化服装学院卒業後、都内で舞台衣装や布のオブジェを制作。のちに、北米、中米、アジア、ヨーロッパなどを旅しながら、国内で内装や家具の制作を手がける。益子のオーガニックカフェの草分け『ジャムウ・ラウンジ』を造るために通ったことが縁で、2002年に益子町へ移住した。古材による家具の制作や建築プロジェクトに参加している。

  • 「古材のテーブルと椅子」

「古材のテーブルと椅子」2007年
素材:欅、桜

町田泰彦/まちだやすひこ

町田泰彦/まちだやすひこ

建築家。益子町在住。幼少期を四国やニュージーランドなど自然が豊かな都市で過ごす。経済学部を卒業後、建築学を修了。欧米の建築を見て回り、2001年に北鎌倉にて町田設計事務所を設立。益子町在住の小栗康平監督作品『埋もれ木』に美術助手として参加したことを機に、2005年に益子町に事務所を移転。現在、短編集『ハトを、飛ばす』の執筆を終え出版準備中。

  • 「茶屋雨巻」2011年 素材:木 

「茶屋雨巻」2011年 素材:木 

会場:綱神社鶴亀の池周辺

  • 綱神社 鶴亀の池周辺
  • 綱神社 鶴亀の池周辺

平安末期から鎌倉初期にかけて、現在の宇都宮市を本拠地として活躍した武士、
宇都宮家の宇都宮朝綱は、夭逝した嫡男の業綱のために益子の上大羽にあった寺を整備し、
大羽山地蔵院とし、宇都宮家の菩提寺としました。さらに、自らが引退後に隠棲する地と定め、
綱神社をはじめとして多くの神社や宝塔を建立したと言われています。
発掘調査では、この地に浄土庭園も造られていたことがわかり、
長い間埋没していた鶴亀の池も、再び水を湛えるように整備されています。
極楽浄土の世界を再現したと言われる浄土庭園。
朝綱は、どのような思いで、鶴亀の池を眺めながら余生を過ごしていたのでしょうか。

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