土に根ざし風にそよぐ。

「益子の風土・風景を読み解くプロジェクト」のご紹介

今週土曜日開催の「前・土祭」への準備と平行して、
土祭事務局では来年の「第3回土祭」に向けた企画もスタートしています。

「前・土祭」のフライヤーには、こんな言葉をいれました。
土に根ざし風にそよぐ、この土地で生きる祭り。

土祭は、この土地の土に根ざして、風にやわらかくそよぎながら、
暮らし方、生き方を探っていくための祭り。
たとえばアートも、そのための手段の1つだと考えています。

3回目の2015年に向けて、わたしたちは
町の風土をいまいちど知り、町のみんなで共有していくところから始めよう、と考え、

「益子の風土・風景を読み解くプロジェクト」と名付けました。

このプロジェクトでは、6月から環境デザイナーの廣瀬俊介先生を
「土祭風土形成ディレクター」としてお招きし、
町民のみなさんと一緒に、フィールドワークや学び合う集いなどを重ねながら
土地の風土を読み解き、土祭の「土台」として共有していくプロジェクトを先導いただいています。

廣瀬先生は、地理学・生態学・社会学などさまざまな視点から、その土地を、地元の方と一緒に調査・研究し、
風土を読み解き、その土地で「人がよりよく暮らして生きていく」ための、新しい風土形成への探求と実践を
さまざまな地域で続けていらっしゃいます。
6月から益子町内で自然や風土と向きあい活動をしている団体の方々や
土祭会場予定地域でリーダー役をお願いした方々と、フィールドワークなどを進め、
その中間報告として、9月1日に町内全世帯に配布した『土祭読本』に「益子の風土」についての
特別寄稿を寄せていただきました。

●町外のみなさまへ。
『土祭読本』は、前・土祭の土祭市場「ミチカケ」編集部ブースで閲覧コーナーを設けます。

そして、10月13日の上大羽地区(2012年の土祭で「綱神社」などが会場になったエリアです)を第1回として、
地域ごとに、深くしっかりと、その土地の風土をさぐっていく「つどい」をスタートします。
この「つどい」では、その地域の自然環境や暮らしの中の写真や絵などの記録や思い出、使われてきた道具、
農作業を営む時の工夫や知恵、道ばたにひっそり残る石碑のことなど、読み解く手がかりになるものや話題を持ち寄り、
まずはみんなで語り合うことから始めます。
来年の土祭に、さまざまな形でつなげていくプロジェクトの第1歩です。

各回の内容は、ウェブサイトでもお伝えしていきます。
町内のかたにも、町外のみなさんにも、益子という土地とここでも暮らしの魅力や可能性について
それらの理由とともにくわしくお伝えする機会にしていきたいと思います。


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