プログラム

トークセッション|「益子風土学セミナー」

トークセッション|「益子風土学セミナー」

日程|9月20日[日]~23日[水・祝]、25日[金]、26日[土]
会場|元松原飯店(田町)

この土地で「生きること・暮らすこと」をさらに楽しみ、さらに深めていくために、集い、語り合い、「識る」ための場を開きます。「益子風土学」という命名には、益子という土地がもつ「表情」をアイデンティティーの基礎として踏まえつつ「益子」を考えることを始めていきたいという意図があります。
風土・風景の読み解きの中で課題として浮かび上がってきたことから、5つのテーマを設定しています。ゲストスピーカーとして、町外の専門家や研究者、実践者の方に基調講演をしていただき、それぞれのテーマにおいて実践をしている町内の方々にも益子スピーカーとしてお話しいただきます。もちろんご来場いただくみなさまとのやりとりも交えながらの「セッション」で、益子で暮らす私たちにとっても、町外からお越しいただくみなさまにとっても、新しい道が見えてくるセミナーになりますよう。

※まだまだ聞き足りない、話し足りない。そんな方のためにスピーカーを囲んで「つづき」の時間を設けます(22日の特別編を除く)。地元・田町のみなさんが腕をふるう「土祭田町定食」をとりながらの「ランチタイムトーク」は、12:45~13:30、各回定員12名。予約優先(8月20日から専用メールにて受付開始・詳細は本ウェブサイト「ワークショップやイベント参加の予約について」にてご案内)

<元松原飯店>
田町の通称・裏通りに位置する、益子の町民に愛された元中華料理店。営業を閉じて久しくなりましたが、その建物は、往時の界隈の賑やかさを風情に残しながら、時を刻んでいます。2014年夏には、関東三大奇祭に挙げられる益子祇園祭の御神酒頂戴式の会場として使用されました。

第1回|「森と里と海から考える、土と農業のこれから」講演1

第1回|「森と里と海から考える、土と農業のこれから」講演1

日時|9月20日[日]10:30~12:30(フィールドワークは14:00~15:00)
ゲストスピーカー|海藻研究所所長 新井章吾/糞土師・自然写真家 伊沢正名
司会進行ナビゲイター|廣田茂十郎(土祭実行委員会)
 

講演1|「森の腐葉土の養分を含むしぼり水と海藻による無農薬・無施肥栽培」新井章吾
森の腐葉土が微生物に分解された養分は土壌表面に近い地下水によって、農地の土壌中を通過し、染み出すところもあります。また、46億年かけて土壌中から海に流失し続けたミネラルは、海藻に濃縮されます。腐葉土の養分を含むしぼり水によって、無農薬・海藻以外無施肥での農業が可能なことを各地の事例によって示し、伝統的技術による降水浸透環境の修復が農林水産業の振興、自然再生、減災に必要なことを解説します。フィールドワークでは、山からのしぼり水を活用した田畑、土水路からの湧水を観察していただきます。
フィールドワーク定員|10名 ※予約優先(8月20日から専用メールにて受付開始・詳細は8月10日に本ウェブサイト「ワークショップやイベント参加の予約について」にてご案内)

あらいしょうご
海藻研究所所長・海中景観研究所所長・日本蜜蜂の郷(狩宿里海・里山プロジェクト)技術顧問・NPO未来守りネットワーク技術顧問。1955年、栃木県足利市生まれ。高校時代まで淡水魚などの採集を趣味とする。海での仕事にあこがれて東京水産大学に入学してから日本各地の海に潜水し、海の森が消失する磯焼けなどの研究を行う。1981年の卒業と同時に(株)海藻研究所を設立し、里海再生のための基礎研究、調査、事業の補助を業務とし、論文や記事は150報以上に上る。その過程で、集水域の開発によって、川、湖沼、海の環境が悪化していることに気付く。問題解決のため、海藻および森の腐葉土からの養分を含む湧水を肥料として活用することを通じて、農家、NPO、行政とも連携し、陸から海、海から陸への物質循環修復の活動を行っている。
新井章吾のFacebookページhttps://www.facebook.com/shogo.arai1

第1回|「森と里と海から考える、土と農業のこれから」講演2

第1回|「森と里と海から考える、土と農業のこれから」講演2

日時|9月20日[日]10:30~12:30(フィールドワークは14:00~15:00)
ゲストスピーカー|海藻研究所所長 新井章吾/糞土師・自然写真家 伊沢正名
司会進行ナビゲイター|廣田茂十郎(土祭実行委員会)
 

講演2|「うんこはごちそう―ひとが自然と共生するために」伊沢正名
死んだ動植物を腐らせて土に還し、新たな命の誕生につなげる菌類のはたらきや、野糞跡掘り返し調査で明らかになった自然の中でのウンコの実態=土に埋めた野糞には多くの動物、菌類、植物が集まり、ウンコを食べて生き、新たな生命を生み出す現場を、多数の証拠写真によって解説します。フィールドワークでは、菌類による分解の様子と、野糞の素晴らしさの一端に触れていただきます。
フィールドワーク定員|10名 ※予約優先(8月20日から専用メールにて受付開始・詳細は8月10日に本ウェブサイト「ワークショップやイベント参加の予約について」にてご案内)

いざわまさな
1950年、茨城県桜川市生まれ。高校時代に仙人を夢見て中退。自然保護運動を経て、自然写真家としてキノコ、コケ、変形菌など、独自の長時間露光の技術で日陰の生きものたちの美を表現してきた。一方で1974年より信念の野糞をはじめ、1990年には伊沢流インド式野糞法を確立。2006年より『糞土師』を名乗り、「食は権利、ウンコは責任、野糞は命の還しかた」という理念にのっとり、『糞土思想』の普及につとめる。
これまでの野糞の総数は13,000回超。2000~2013年にかけて4,793日間の連続野糞記録を樹立。著書に『くう・ねる・のぐそ』(山と渓谷社)、『うんこはごちそう』(農文協)など。
糞土研究会ホームページ「ノグソフィア」http://nogusophia.com/

第2回|「民藝の町で考える、作ることと売ること」

第2回|「民藝の町で考える、作ることと売ること」

日時|9月21日[月・祝]10:30~12:30
ゲストスピーカー|トットリプロダクツ協議会 白岡彪
益子スピーカー|髙山英樹、島田恭子
司会進行ナビゲイター|濱田琢司(南山大学人文学部日本文化学科教授)
 

平成の今、産地としての益子で「語るべき民藝」とは?産地・鳥取で「新たな手仕事の創生」を考え、約80年前に民藝運動を実践した「吉田璋也を今日的に見直す」取り組みを進めるゲストと、町内の作り手などとのトークセッションを行います。

講演|「鳥取民藝における吉田璋也の功績と吉田璋也亡き後の継承のあり方」白岡彪
トットリプロダクツ協議会と鳥取民藝美術館では、2010年から「吉田璋也デザイン運動の歴史的価値を検証する」事業を実施し、様々な角度から「検証と活用」を行っています。その中で80数年前の吉田璋也新作民藝から功績を学び、木工、家具、陶芸、竹工、織物、染物、絣、和紙、金工など民藝種目のバランスを取りながら産地鳥取を、そして製品デザイン、技術指導、製品販売、後継者育成などで「新たな手仕事の創生」を考える「吉田璋也を今日的に見直す」取り組みを紹介します。

しらおかひょう
1941年愛媛県生まれ。1964年多摩美術大学インテリア卒。東急百貨店設計部、鳥取家具工業、島崎信デザイン研究所を経て1980年「株式会社ヒョウデザイン」を設立し現在に到る。その間、国内外の企業約250社と契約してデザイン、プロデュース、マーチャンダイジングの活動を行う。また2009年「トットリプロダクツ協議会」を設立しプロデューサーに就任、地場産業振興を目的に鳥取県内の企業約30社に対し「連携と融合」による商品開発などの指導を行う。

たかやまひでき
木工家具作家。世界各地を旅しながら、国内で内装や家具の制作も手がけるようになる。2002年益子町に移住。

しまだきょうこ
陶芸家。益子焼作家・瀬戸浩の作品に感動し益子へ。1978年栃木県立窯業指導所を卒業し作陶開始。

第3回|「風土とともに継ぐ音楽」

第3回|「風土とともに継ぐ音楽」

日時|9月23日[水・祝]10:30~12:30
ゲスト演者|音楽家 内田輝
益子演者|益子町山本 妙伝寺雅楽
司会進行ナビゲイター|町田泰彦(土祭企画運営委員会)
 

ゲストの内田輝さんは、14世紀の西洋で生まれた鍵盤楽器クラヴィコードの演奏活動を、その精神性を重んじながら行っています。内田さんと、益子・山本地区の妙伝寺で明治20年から雅楽を継いでいる地域の方々との、演奏とお話の交換をお楽しみください。

うちだあきら
音楽大学でsaxを専攻。卒業後欧州を旅し、その実体験から西洋と東洋における紀元前から中世の思想を意識する。ピアノ調律を習得後、14世紀に考案されたclavichord(鍵盤楽器)に出会う。古来からの美意識に基づき、音の霊性と波動を追求している。

みょうでんじががく
雅楽を学んだ第三代住職が地域の方に教えて始まり、120年も絶えることなく継がれている。現在は緒方隆広住職を中心に、週に一度の練習を続けている。

第4回|「益子での自然エネルギーの可能性」

第4回|「益子での自然エネルギーの可能性」

日時|9月25日[金]10:30~12:30
ゲストスピーカー|東北芸術工科大学建築・環境デザイン学科教授 三浦秀一
益子スピーカー|橋本晧朗、高島由典
司会進行ナビゲイター|廣瀬俊介(土祭風土形成ディレクター)
 

山資源活用の昔と今や菜種油採取の取り組みなど、「益子の風土・風景を読み解くプロジェクト」でも話題となってきたことを踏まえ、山形を中心に森林のエネルギー利用に携わるゲストを招き、益子の自然エネルギーと地域経営の可能性を探る機会とします。

講演|「森に暖められるまちづくり―地域で進む森のエネルギー利用」三浦秀一
再生可能エネルギーに注目が集まるようになりましたが、世界で最もたくさん使われる再生可能エネルギーは森林であることはあまり知られていません。木のエネルギー利用によって、手が入らなくなった森林を再生するとともに、山間地域の活性化にもつなげていこうとする動きが各地で広がりつつあります。国内外の事例を紹介し、益子の森林をエネルギーの観点からいっしょに考えてみたいと思います。

みうらしゅういち
1963年兵庫県西宮市生まれ。山形市在住。建築と地域を主眼とした自然エネルギーの活用や省エネ、地球温暖化対策の技術評価や政策に関する研究を行う。

はしもとあきお
町環境基本計画推進委員会前委員長。コットンバンク益子代表。岩手県田野畑村「思惟の森」植林活動に携わる。

たかしまよしのり
高島油店代表取締役。経営する給油所で廃食油回収やペレットストーブ販売などを実施。

第5回|「益子の光 表現者と宗教者の対話」

第5回|「益子の光 表現者と宗教者の対話」

日時|9月26日[土]10:30~12:30
ゲストスピーカー|写真家 高橋恭司
益子スピーカー|清浄寺住職・親鸞研究者 合群信哉
司会進行ナビゲイター|廣瀬俊介(土祭風土形成ディレクター)
 

益子から世界に出た表現者が「親鸞のことを語ろう」と声をかけたのが、同級生でもあり益子に暮らす親鸞研究者。江戸時代の大飢饉以降、人口減による農村荒廃を救った「入百姓」とともに益子に入った浄土真宗。宗教と表現を通して「今の時代に生きること」を語り合います。

たかはしきょうじ
写真家。益子町出身。

あいぐんのぶや
清浄寺住職。著書に『「教行信証」を読む』(角川学芸出版)。

特別編|中学生企画「益子町の魅力を探る“移住者インタビュー”」

特別編|中学生企画「益子町の魅力を探る“移住者インタビュー”」

日時|9月22日[火・祝]10:30~12:30
企画運営|七井中・益子中・田野中有志9名
 

町内3中学校から集まった有志9名が企画から立ち上げた「益子風土学セミナー」特別編では、中学生自らが益子への移住者にインタビューして町の魅力を探り、その成果を発表します。農家、会社員、陶芸家など、様々なバックグラウンドを持つ移住者の声から中学生が探り出す「益子町の魅力」とは?応援、ご来場よろしくお願いします!

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