レポーターコラム│里山のその先に
点在するソーラーパネル
今回土祭レポーターとして、土祭期間中に、普段は通らない町内をあちこち車で走り抜けました。
私は益子に移住して24年が過ぎました。
今とは生活圏内が違っていたため、その当時はよく車で走っていた里山を久しぶりに通りました。
あら、いつの間にかソーラーパネルが乱立しているではないですか。
この地は以前から、野山の風景が広がっていました。
杉の植林地だったこの土地も、大分広く伐採されています。
この先、この土地はどうなるのでしょうか。
はたまた、こちらは町内の別の里山の風景です。
一面に広がるキャベツ畑、その先に見える底山は、うっすら紅葉し始めていました。
我が家の近所に生息する狸の群れ。
けして山中に居を構えていずとも、狸や時には猪の親子にも遭遇します。
ソーラーパネルが建ち始めたのは、おそらく3.11東日本大震災の後からなんじゃないのかな、と推測します。
益子の里山の風景にちょいちょいお目見えするソーラーパネル。
里山とは、人の手が入った土地。
私たちが居住し、住みやすく日々変化し続けているのは事実。
そして、その恩恵は私たちの暮らしに直結しています。
しかし、見て見ぬふりをし続けることで、自然と私たちの暮らしのバランスが乱れてきて、そこに生息する生き物の生態系を脅かすかもしれません。そしてそれは、まわりまわって私たちの暮らしに影響を及ぼします
この土祭をきっかけに、今一度、私たちの暮らす里山の風景を観察し、私たちの未来はどうあったら、子ども達に手渡せるのか、考えるいい機会になりました。
是非、皆さんも時間にゆとりのある時に、町内をドライブして、どんなところにソーラーパネルが建っているのか、調べてみるといいかも知れませんね。
(土祭2021レポーター:松永玲美)