つちかまづくりの「かまづくり」が始まったよ~!

7月25日(日)、いよいよ「つちかまづくり」ワークショップの窯づくりが始まりました。

本日の作業には8名の作家さんたちが参加されました。

いよいよ再生粘土レンガを積み上げます。

今回「つちかまうつわ」プロジェクト開催場所は「陶芸メッセ・益子」実はこちら、町指定の文化財のエリアになっていて、穴を掘るのはご法度。

朝、現場に到着して、耐火レンガが積んであるのをみて「おやっ」と感じてしまいました。

耐火レンガです。

その場にあるもので窯を作る!という趣旨で始まったプロジェクトと聞いていましたが、耐火レンガという工業製品があったので疑問に思い、その辺りの話をプロジェクト企画メンバーに話を伺いました。

「今回は「陶芸メッセ・益子」内の敷地に築窯するので、様々な制限がありました。
まず穴を掘ってはいけない、だから盛土をして窯をその上に作ることになりました。
盛土は弱いので、土が流れていかないよう、大谷石で囲み、段差の箇所に耐火レンガ(作家さんの崩れた窯からの提供)を敷いています。」(岩見晋介さん、竹下鹿丸さん談)

なるほど、そういうことだったのですね!限られた時間や条件の中で、試行錯誤をしながらも前に進む姿に、感銘を受けました。

耐火レンガはひとつひとつレンガに付着している土などを削って掃除します。

窯自体は、前回のブログでお知らせした通り「再生粘土」です。再生粘土を四角く成形し、型にはめて斜めに切る。立派なレンガになりそうです。

メンバーと参加者さんの性別や年齢はさまざまです。作家歴が長いとか短いとかではなく、みんなで協力し合いながらレンガを積み上げていくさまは、現代社会において、後世に伝えたい、大切なことなんじゃないかなぁと感じました。やるな「土祭」!

レンガを手渡す、積む、声を掛け合う。

条件が整わない中のプロジェクトの中で、「つち」「かま」「うつわ」だけではないものも体感出来そうです。

土台が出来たら、いよいよ再生粘土レンガを積んでいきます。窯づくりの始まりはワクワクしますね。

作業日程はホームページでも確認できますが、土日はやっているそうです。

お盆前には終わらせたいそうなので、軍手持参で見学しにいってもいいですね。

http://hijisai.jp/program/j-01/

(土祭2021レポーター:松永玲美 写真:簑田理香)

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