つちかまうつわ窯焚き見学

いよいよ土窯の窯焚きを迎えました!

11月12日(金)に始まった、つちかまうつわの窯焚きも、最終日の3日目、14日(日)の朝を迎えました。

陶芸メッセ・益子の敷地内の一角に、プロジェクトの皆さんで作った再生粘土による土窯です。http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/ceramic_art_handicraft/10834/

3日間火を絶やさずに、薪をくべ続けていきます。

窯の中の温度は1200度を超えています。

今回窯には、10月2日(土)3日(日)に行われた
器作りワークショップの作品 http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/ceramic_art_handicraft/12162/
オープンアトリエの作品 http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/ceramic_art_handicraft/12018/
が主に入っているそうです。

写真の器は、こちらの土窯の試し焼きで焼かれた、ボランティアスタッフの作家さんたちの作品です。
しっかり焼けていい感じですね。

土窯は、こちらの「くべ口」から薪を入れ続けて焼かれていきます。
通称、大口(おおぐち)と言って、ここで火の番をしています。

大口で薪をくべる仕事以外には、とにかく喋ることも仕事のひとつです。
夜なべして焼いてくれている仲間を労ったり、散歩して来た方に窯の説明をしたり。
時には窯の火を見つめたり。
「火には人を引き寄せる力がありますね」
お手伝いに来ていた方が、そう仰っていました。

皆さんが焼いている窯の脇に小さな看板が立っていました。
今回のプロジェクトを通して皆さんが伝えたかったことが、そこには書かれていました。

土祭の一環ではありますが、益子焼のみならず、暮らしの中の「足元」を確認することが、このお祭りを暮らしに生かすことなのかな、と感じました。

薪窯には煙が付き物です。
薪をくべると、たちまち煙にまかれます。

この黒煙を、益子町のあちらこちらで見ることが出来ます。
大体の薪窯は山の中にあるのですが、益子町内でもタイミングが合えば見ることが出来ます。
他の町では見ることが難しい、益子町ならではの風景かもしれません。

日が昇った昼時には、見学者の方もちらほら。
多い時には、20名くらいの見学者がいたそうです。

すっかり日も暮れた夜の7時半過ぎ。
まだまだ窯を焼き続けていました。
窯の中の温度も朝より上がり、最高潮の様子です。
いよいよ終わりが近づいてきた模様です。

とてもきれいな色です。
炎は高温になるにつれ、赤い火も、白い色に近づきます。

この日は上限の月がうかんでいました。
今日で窯焚きは終了します。
窯出しはよく冷めてから、11月20日(土)10時頃からを予定しているそうです。
窯出しは、それはワクワクする作業。
どんな作品が窯の中から出てくるのでしょう。
今から楽しみですね。

見学は自由なので、是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

(土祭2021レポーター:松永玲美)

関連情報

ページの上部へ戻る