実行委員長メッセージ「土祭2021」開催にあたって

土祭2021開催にあたり、ウェブサイトを一部リニューアルいたしました。
また、開催にあたっての実行委員長ビデオメッセージを益子町公式YouTubeチャンネルにて公開しました。ぜひご覧ください。メッセージ全文は、こちらにも掲載します。
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土祭事務局)

 

こんにちは。土祭実行委員長を務める益子町長の大塚です。

今後、第5回目となる土祭について色んな話をさせていただきますが、今日は新型コロナウイルスの感染が現在のような状況の中、「土祭2021を開催することに決めた訳」についてお話させていただきます。

「町の行事については、特に外から人を集めるようなものについては極力やらないでもらいたい」そういう町民の皆さんの声を頂戴しています。私も基礎疾患を持つ母がおりますので、その気持ちは大いに共感するところです。

一方、今年に入って2度目の緊急事態宣言が発出後、多くの方から「経済的に困窮」している声をいただくようになりました。「春の緊急事態宣言の時より厳しい」「解雇通知が送られてきた」「この状況があと1年続くと、会社が持ちこたえられない」などです。益子町は4名以下の零細企業が多くあることや交流人口で生計を立てている方も多いことが要因と考えられます。

私は、「益子町新型コロナウイルス感染症対策本部長」という立場でもありますので、「安全を最優先」させたうえで、「生計を立てられる環境」も両立させなければなりません。ジレンマを伴う問題ですが、「安全を確保できないことはやらない」「経済的に効果が少ないものはやらない」「開催する場合は、国・県のガイドラインを遵守する」という3点を判断の軸にしています。「土祭」については、多くの経済波及効果が見込まれることが、過去のアンケート調査や益子陶芸美術館の入場者数、道の駅ましこの売り上げなどからも明らかで、多くの飲食店や宿泊施設へのエールにもなります。

一方で、来訪者が増えれば増えるほど感染リスクは高まります。そのことで検討に検討を重ねました。結果、今まで通りの「土祭」ではなく、安全を最優先した密にならない「土祭」を実行委員の皆さんと考えることにしました。まず、「3密回避」のため、会期を長く設定し、またアートの展示は屋外を基本としました。音楽や芸能と益子のおいしいものが楽しめるという事で、毎回人気の「夕焼けバー」は感染リスクが高いことから、今回は開催しません。メイン期間は、ワクチン接種がある程度進む9月からとしています。

町民の皆さんで、お体が心配な方々のことを常に頭に入れながら、安全の確保をして参ります。生計を立てることにご苦労されている方に、少しでも追い風になるように汗を流してまいります。そして、ご来訪いただける皆さんには、コロナ禍の中で笑顔になっていただける機会を創りたいと思います。私たちは、安全な環境を責任をもってつくる覚悟です。しかし、安全な環境は、参加者の皆さんのご協力も不可欠です。「コロナがあったから、あんな土祭が出来た」振り返った時にそう言えるような取り組みを一緒にしていただけたら幸いです。

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