土祭2015アルバム|夕焼けバー ・ 土祭駄菓子

[この土地で生きることの祭り「結ぶ」城内エリア]
「夕焼けバー • 土祭駄菓子」土祭広場(城内)
_DSC0673
土祭2015での新たな試み、夕焼けバーの「子どもの日」に、益子で採れたものを使った駄菓子を来場していただいた子供達に提供しました。この企画は多くの益子の方々から言葉をいただき立ち上がったものです。そのきっかけは、2014年9月から行ってきた「風土・風景を読み解くつどい」の聞き取りの中で、「祭なんだから子供が興味をもつもの楽しめるものがないとね。」と町民の方から話をいただいたことです。そこで益子の食材を使った化学調味料や、化学的な着色料を使わない、この土地の風土に沿ったお菓子を子供達へ作ろうということから始まりました。駄菓子屋になって駄菓子作りをしたのは、益子町民の方々。陶芸家、陶器店の方、大工、調理師、益子町職員等、沢山の方々が協力して作りました。お店のしつらえ、駄菓子屋のノボリも、お揃いのたたき染めの手ぬぐいも全て手作りで作り、試作を重ね「子どもの日」当日には、益子のお菓子を提供をすることができました。

〈提供した駄菓子〉
薬師堂の焼き饅頭
田野地区、東田井 の高松靖子さんから教えていただいた焼き饅頭のレシピです。高松さんの裏山には薬師堂があります。その焼き饅頭は年に1回、薬師堂の祭典の際に、お供えする餡子の入った小さい大判焼きのようなお饅頭です。饅頭の銅でできた型は、200年以上は使い続け ているものでした。作り方を駄菓子屋メンバーが2015年の薬師堂の祭典の際に高松さんから教わり、「こどもの日」では餡子と、きんぴらを入れた焼き饅頭2種類を 提供しました。

薄羽さんのさつまいもの蒸しパン
大沢地区在住の薄羽仁太郎さんから話を伺いました。戦中、戦後に、食料が乏しい頃、水っぽくぶよぶよしたサツマ芋を、美味しく食べるために考えられた蒸しパンです。薄羽さんからは水っぽいサツマ芋が甘くおいしくなったという話を伺い、試作を重ね「こどもの日」に提供しました。

益子の果物のかき氷
果物の産地でもある益子町、ブルーベリー、苺、ラフランス、桃やウメ等の果物をシンプルに砂糖を加えたシロップをかけたかき氷。

きな粉飴
益子の農家さんに譲っていただいた、益子産の手作りきな粉と、駄菓子屋土祭メンバーで手作りした米飴を使用した、きな粉飴。

そばかりんとう
そばの産地でもある益子町のそば粉と、益子産の菜種油を使用したかりんとう。

小麦を薄く焼いてジャムを塗った菓子 (益子産の小麦粉を使ったクレープ)
小麦粉も豊富に栽培をしている益子町の粉と、益子産の果物を使ったクレープ。
クレープのようなものを、囲炉裏で焙烙で焼いて当時は食べていたということでした。

ぶどう飴
お祭りで定番のりんご飴を、土祭では、ましこ産の葡萄を使った、無着色、無添加の葡萄飴を提供しました

益子米のポン菓子
七井地区の鈴木そば製粉所の鈴木幸一 さんよりお借りしたポン菓子機を使って、益子産のお米をカラメル味のポン菓子にしました。会場には、大きなドーンッという音が鳴り響きました。

それでは当日の様子を御紹介します。
駄菓子屋には、お母さんを連れた子供達で行列も出来ました。

_DSC0632_DSC0659_DSC0841_DSC0847_DSC0670_DSC0741_DSC0683_DSC1030_DSC0742

この土地のものを使ったシンプルな材料により豊かな駄菓子が出来ました。
身近な作物で、子供達へお菓子を作るということは、身近にこの土地のことを知り考えを巡らせることに繋がったと思います。この土地で穫れる作物を使 い、作り考え、身近な人と楽しく食べることは、とてもシンプルで多くの豊かさと知恵が生まれていく時間であったと思います。この駄菓子の企画がきっかけに少しでも多くの方々にこの土地に触れるきっかけになることになれればと思います。

 

 

〈駄菓子屋・メンバー〉
松永レミ、小杉聖子、小山博子、大塚ゆかり、小堀聡美、伊藤綾乃、雨宮知恵子、磯部なおみ、郡司慶子、宿谷想、岡本芳久、那花夕子、高瀬一枝、日高麗

〈ポン菓子機協力〉
鈴木幸一

土祭駄菓子これまでのブログ
・2015年6月13日 http://hijisai.jp/blog/musubu/musubu4/
・2015年8月21日 http://hijisai.jp/blog/musubu/4552/

 

(事務局 萩原|写真 長田朋子 矢野津々美)

ページの上部へ戻る