土祭2015アルバム|月待ち演奏会
[この土地で生きることの祭り「結ぶ」城内エリア]
「月待ち演奏会」土祭広場(城内)
土祭会期中の9/13,19,20,21,26,27日の6日間、藍の道町営駐車場「土祭広場」にて、開催した「月待ち演奏会」
今回の演奏会は、伝統芸能はもちろん、子供たちの演奏あり、土祭オリジナルの合唱団など、幅広いジャンルの構成で開催しました。屋台の運行や映像作品の上映まで含めると、総勢31組の皆さんにご出演いただきました。一部画像とともに振り返ります。
オープニング
会期初日の夕刻、実行委員長の挨拶のあと、土祭では恒例となっている「天人疾風の会」の勇壮な演奏で幕を開けました。今回の天人疾風の会は、昨年6月に、アメリカオハイオ州のダブリン太鼓との見事な共演を果たした「天人ジュニア」も加わり、より「未来につなぐ祭り」を象徴する開幕の演奏となりました。
天人ジュニアの皆さん
伝統を継ぐ
「芦沼獅子舞保存会」「長堤太々神楽保存会」「綱神社太々神楽保存会」「城内囃子連」「道祖土お囃子会」「小泉お囃子会」「東田井上郷・下郷お囃子保存会」「新町お囃子会」「田町お囃子会」「内町お囃子会」の皆さんにご出演いただきました。19日に予定していた「妙伝寺雅楽会」と「大沢お囃子会」の演奏は、残念ながら、突然の雨で中止となってしまいましたが、皆さん、いずれも安定感のある舞や演奏は、継続した練習のたまものです。
益子のこどもたち
26日の演奏会『こどもの日』に、「たから幼稚園」「北中子供みこし」の子供たちが出演してくれました。年少さんから年長さんまでのすべての園児が、歌や演奏を披露し、会場は笑顔に包まれました。北中の子供みこしは、酒樽で作られたみこしです。長い間、途絶えていたものを昨年復活させたものです。自ら、「北中ファミリー」と名乗るだけの、結束力を感じる地域です。
多彩な益子人
「民謡:浦壁進松・あじさい会」「ネイバース」「Joy smile」「鳴神」「なのぽったと仲間たち」「ジェベナッツ」の皆さんにご出演いただきました。祭りで言う「つけまつり」的な位置づけで、伝統芸能とはまた違う、益子の風土(人)を感じる演奏と踊りを披露していただきました。
益子の粋 「屋台・山車の運行」
26日の「こどもの日」に、新町・田町・内町・城内・道祖土・塙から6基の屋台と山車が土祭広場に集合しました。この日は、開始時間を3時に繰り上げ夕焼けバーと演奏会を開始しました。屋台が会場に到着すると、会場周辺は一気にお祭りムードに。
新たな可能性 「映像上映」
今回、初の試みで実施した土壁での上映。新町☆組が制作した「益子の祇園祭」と、作家の川本さんが、益子の子供たちとワークショップで制作した「シネカリグラフィー」の2本立てで上映しました。演奏会「こどもの日」の最終プログラム。大勢の老若男女が映像に見入りました。
シネカリグラフィー 製作:川本直人と益子の子供たち
祇園祭映像 製作:新町⭐(ほし)組
土祭の名のもとに集う 「土祭合唱団」
土祭で「大地讃頌」を歌うことを目的に結成された合唱団は、演奏会史上最多の総勢83名のメンバー。7月から土祭最終日の出演直前まで厳しい練習を重ねました。人数が多いため心配もありましたが、本番では、メンバーの想いと声が一つにまとまり、秋空に感動の歌声が響きわたりました。
土祭合唱団の皆さんは、後日、12月の定例議会の初日開会前、役場議場にて、土祭の時と同様に「大地讃頌」と「花は咲く」の2曲を、ミニコンサートの形で再び披露しました。
「朝崎郁恵さん」
第1回からご出演いただいている奄美島唄の第一人者朝崎さんが登場。童謡「ふるさと」に、いつも益子が重なるとおっしゃいます。「風土」を唄い続け、聴くものの心をとらえる朝崎さんの歌声に、聴衆は引き込まれました。
足下を照らす灯り
出演者がはけた土舞台。作家の川村忠晴氏制作の照明が土壁を美しく照らします。浮かび上がる地層は、歴史の積み重ね、日々の暮らしの積み重ねのようでもあります。まるで灯りたちが唄っているようにも見えますね。