始まりました。渋谷ヒカリエ益子町展示

5月29日に初日を迎えた、渋谷ヒカリエでの展示。
今回は、エントランスから3つのCUBEの順に
展示内容について少し言葉でお伝えしたいと思います。
お時間ございましたら、ぜひ、会場に足をお運びいただき
五感で益子を感じていただけましたら幸いです。
                   益子町観光商工課 タウンプロモーション係
                   写真 矢野津々美
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エントランス

[益子の原風景]

土祭2009、2012では町中の通りや建物外壁に設置した
大正時代から昭和30年代に撮影された写真のビルボード。
今回は、ギャラリーへのエントランスや3つのCUBEの窓に展示しています。
花見を楽しむ人々、薪を運ぶ職人、ろくろをひく陶工。
人々の、強くもしなやかな瞳に惹きつけられます。

ウィンドウには、古い窯元に残る道具も展示しています。
足で蹴ってまわすろくろ「蹴轆轤」、
美しく窯変した、窯の中で焼き物を置く台に使った「大台」や「陶板」、
そして、欠けてもなお存在感のある素焼きのものを配しています。

協力 岩下製陶 成井窯

[映像の上映]
エントランス横では、土祭2009、2012で上映された映像作品もご覧いただけます。
「3PORTRAITS and JUNE NIGHT(2013)」 監督 池田泰教 音響 ウエヤマトモコ

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CUBE 1

[土]

それぞれに色があり、表情があり、
それぞれの温度と手触りがある。

土の空間に、
益子の土を用いた表現の形として、急須と光る泥団子を展示しています。

急須 若杉集
作者みずからが益子町内で手掘りして水簸した土や、
手濾し粘土職人・吉沢仁さんが水簸したもの、
明治期に採掘された残原土を水簸したものなど、20種類の益子の土を使用しています。

光る泥団子
土祭では、名左官・榎本新吉さんの「現代大津磨き」の技術を用いた手法を教わり、
光る泥団子作りのワークショップを行ってきました。
今回展示した光る泥団子は、2009年のワークショップの先生をつとめた
造形作家の鈴木まゆみさんや、2012年土祭に向けて行った「光る泥団子講師養成講座」を終了した先生たちの手によるものです。
文星大学芸術学部 林香君先生、卒業生の山崎ゆみさんのご協力をいただいています。

音 高松泰 「ウツワノウブゴエ」
釉薬をかけて焼かれる陶磁器は、窯から出されて外気にさらされ冷えていく時、
釉薬と陶磁器との収縮率の違いにより、「貫入」と呼ばれるきれいなヒビが釉薬に入ります。
この時に、澄んだ高い「音」が聞こえるのです。
この音を「ウツワノウブゴエ」と名づけて、
益子町の陶芸家、故・成井恒雄さんの登り窯で採取しました。

制作協力|ツリー 古川潤|鳥 庄司千晶
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CUBE 2

[人と祭]

土を耕し、土をこね、
祭の支度に汗を流し、祭のしつらえに背筋を伸ばし、
ともに集い、ともに食し、朝に夕に、顔がほころぶ。

祭の際の神様の依り代として、土の舞台と供物台を用意し、
土祭をつくりあげてきた町の人々の表情や、ふだんの益子の風景を展示します。

写真 矢野津々美
(一部 村田昇・長田朋子)

供物台 髙山英樹
造作  高田英明
水彩画 冨山麻由子
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CUBE 3

[森]

夜明け前。空が白み始め、鳥の声とともに益子の森も鼓動を始める。
鳥たちの声に、雨巻山に流れる清滝の水の音が重なる。
やがて人里から、笛の音も聴こえてきます。

益子の森の空間に、
山中で生命を全うした鹿の骨による彫刻作品を2点、展示しています。

彫刻 橋本雅也
「untitle」素材 鹿角
「アマサキソウ/marina blossomnia」素材 鹿の骨、鹿角
水盤<KOHEI GLASS STUDIO 凛>

写真 村田昇
撮影地 益子町益子 太平神社裏手にある鏡池の森

音 高松泰
採取地 益子町大羽地区雨巻山とその周辺
笛の演奏 山本愛香

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5月29日―6月10日「EART ART MASHIKO HIJISAI 2009、2012→2015」
主催:益子町(担当 観光商工課タウンプロモ―ション係)
6月9日(日)「益子の食卓市」
主催:益子の食卓市実行委員会
(協力:益子町観光協会・益子焼関係団体振興協議会
益子町農畜産物復興協議会・益子ファンクラブ設立準備室)
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渋谷ヒカリエ8/にて展示・イベントのご案内

益子の里山では、山桜も新緑の木々にバトンタッチ。
田植えのために水が張られた水田には、
朝に夕に、この季節だけのやわらかく明るい光が映えています。

土祭2012から8か月が過ぎました。
2009年土祭、2011年の前土祭、2012年の土祭。その世界観をベースに
益子の魅力を伝えていく展示・イベントを、 5月29日より渋谷ヒカリエ8/で展開します。

ヒカリエ8/ CUBE1,2,3
http://www.hikarie8.com/cube/2013/04/earthartmashiko.shtml

3つのCUBEで、写真や音、立体作品などを用いて、
「益子の森・土・人・祭」を伝えるインスタレーションを行います。
渋谷の街に立ち現れる、EART ART MASHIKO。ぜひ足をお運びいただければ幸いです。

■6月9日には、陶器、木工、布や染色など、益子の工芸品と農産物や加工品で、
食卓まわりを提案する「益子の食卓市」も開催します。
陶芸家、鈴木稔さんのフリーカップづくりワークショップも同時開催
協力:D&DEPARTMENT  詳細や予約のお申し込み
■展示の会期中は、d47食堂にて益子の食材と器を用いた「益子定食」も登場予定です。

5月から6月にかけての2週間、どうぞおたのしみに

メインビジュアル 撮影:村田昇
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5月29日―6月10日「EART ART MASHIKO HIJISAI 2009、2012→2015」
主催:益子町(担当 観光商工課タウンプロモ―ション係)
6月9日(日)「益子の食卓市」
主催:益子の食卓市実行委員会
(協力:益子町観光協会・益子焼関係団体振興協議会
益子町農畜産物復興協議会・益子ファンクラブ設立準備室)
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