祭りを照らす灯り


     かつての祭りを取り戻す。まずは祭りを照らす「灯り」から。

かつて「祭り」を照らしていたのは、
アセチレンガスランプやカーバイドランプのような電気を使わないものでした。
薄暗い会場とアセチレンの独特な匂いは、どこかワクワクさせてくれる懐かしさがありました。

現在では、仮設電気や発電機の普及により、
煌々と照らし出された祭りの会場は、あたかもショッピングセンターのようになっています。

土祭では、伝統芸能などの披露を行い、夕焼けバーの営業を行う「土祭広場」において、
できる限り電力や化石燃料からの脱却を試み、かつての「祭り」の姿を取り戻します。
まず会場を照らす「灯り」は、日中のソーラー発電で得た電力を蓄電して使用します。
しかも、電力使用量の少ないLEDを地元高校の力を借り製作します。

そして、このLEDを包むのが烏山(からすやま)和紙によるシェード。
烏山和紙の起源は、奈良時代まで遡ることができ、以来、絶えることなく和紙が漉きつがれています。
和紙は、溶かして漉けば何度でも再生できる、究極のエコ素材です。

和紙の持つ素材感と“手づくり”によるやさしさが土祭広場を包みます。
                                (いたの)

ページの上部へ戻る