作品展示アルバム[4]道祖土エリア
[この土地で生きることの祭り「照らす」道祖土エリア]
城内エリアから北へ。濱田庄司記念益子参考館やスターネットがあり、
古くから益子焼に用いる原土も多く採掘されてきた道祖土(さやど)のエリア。
このエリアでの5名の作家の展示からまず3名の展示やパフォーマンスの様子をご紹介します
13「木の葉の灯り」 川村忠晴 つかもとSPACE石の蔵
江戸末期1864年、塚本利平がこの地に築窯したしたことにルーツをもつ
「つかもと」の敷地内には歴史的な建物が多くのこされています。
昭和10年ごろに建てられ塚本家の米倉として使われていた「石の蔵」の1階と2階では、
造形家の川村さんが、植物の素材を用いた灯りとオブジェの展示を行いました。
14「植物の可能性」 小春丸 つかもと益子焼工房
同じ「つかもと」の敷地内にある工房は、現在は使われていない登り窯や
作業場と、今も活気ある作業が行われているスペースが混在しています。
その「ふだんのまま工房」の中で、華道家の小春丸さんが展示を行いました。
「生け花LIVE」9月19日 内町 「内町屋台パーク」にて。
内町地区で祗園祭の神輿を保管展示している建物の屋根の下、
小春丸さんの生けこみのパフォーマンスライブが開催されました。
ギャラリーのみなさんも、グミの木の葉を間引くなどで参加。
完成した時には大きな拍手が起こりました。
14「Under one sky」 douglas black Planet Home
道祖土のバイパス沿いの休耕地で展示を行った、お隣・茂木町に住むダグラス・ブラックさん。
展示会場でのサインに記されたご本人の文章を紹介します。
………
Under One Sky
細胞の記憶をたどり未来を思い出す
繰り返される月の満ち欠け 自然と命の完璧なリズム
人間は同じ空と大地の間に生きるもの ひとつの願いをもって
…
古代、文化さえなかった頃、人間はひとつの同じ空の下、この地球という星に暮らし、
自然と対話するように直接つながっていました。
そんな私たちの原点、地球に生きるものとしてのシンプルな自然と人間のベース、
古代と未来をつなぐ通過点、人間の軌跡を表現しました。
中心から遠く離れてしまった現代、原点を思い出し、グラウンディングする。
そこから大きな目ですべてを見渡すことができたとき、人間は自然と調和し、
人種や文化の違いも超え、ひとつの輪になり、
新しく懐かしい未来に続いていくのではないかと思うのです。
(事務局 簑田|撮影 長田朋子 矢野津々美)