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- 風土・風景を読み解く
- 2015年12月24日
土祭2015アルバム|土祭風景遠足
町内各地区での「風土・風景を読み解くプロジェクト」の聞き取りや、
「風土・風景を読み解くつどい」の場で話題になったポイントを中心とし、
風土形成の基礎となる「水の流れ」を意識しながら風景の中へと歩みを進められるよう、
「水系」を基に3つのコースを設定した「土祭風景遠足」。
定員の関係で参加できなかった方も含め、広くみなさまにその様子を追体験していただきたく、
コースごとに行程をたどりながらご紹介します。
ぐみ川水系コース(田野・山本地区)
最初の目的地は、ぐみ川流域を見下ろす前沢町有林の頂上。
天候にも恵まれ、雨巻山を始めとする益子町南東部に並ぶ山々も一望できました。
山登りの後の空腹を満たしたのは、田野地区の女性たち特製の「里山弁当」。
公民館で地域のお話を聞きながら、楽しい昼食の時間となりました。
昼食後、廣瀬ディレクターを先頭に、田野地区の爽やかな農村風景の中を歩く一行。
続いて、山本地区の公民館で迎えてくれたのは、農村歌舞伎舞台の復活に携わった地域の方。
公民館にある襖絵の解説から、舞台を設置する神社の案内まで、充実したガイドをしていただきました。
最後に演劇「花音」の会場となった八幡神社に立ち寄り、足取りも軽やかに帰路に就きました。
小宅川水系コース(小宅・七井地区)
小宅川の上流部からスタートし、目指すは芦沼石の採掘が行われていた場所。
小さなお子様を始め、幅広い年齢層の方々にご参加いただきました。
その後、一行は小宅地区の方々が環境整備に取り組んでいる小宅古墳群を散策。
次の目的地は、綿の生産・加工技術を伝える取り組みを行う「コットンバンク益子」。
運営する地域の方による解説を聞き、綿の加工に用いられる道具にも触れることができました。
続いて、七井地区に点在する「七つの井」のいくつかを巡りました。
その一つの「亀の井」に向かって歩く途中、田園風景に溶け込む一行。
最後は地元のご家族に散策路を案内していただき、石畳の道を通って「蟹澤の井」まで歩きました。
大羽川水系~小貝川右岸台地コース(栗生・上大羽・下大羽・大沢・塙・星の宮地区)
あいにくの小雨にも負けず、一行は栗生地区の眺望を楽しんでから上大羽地区へ。
地域のボランティアガイドにご協力いただき、地元作家の展示会場ともなっていた綱神社の周辺を散策。
次に廣瀬ディレクターが案内したのは、下大羽地区にある凝灰岩の消防小屋と馬頭尊碑。
何気ない集落の風景も、風土を読み解く上で大切な手掛かりとなりました。
続く大沢地区で訪問したリンゴ園では、ジュースを賞味しながらリンゴ農家のお話に耳を傾けました。
さらに進んで小貝川右岸へと渡り、かつて小学校の分校として使われていた星の宮公民館へ。
一休みの後、自治会長のガイドで、公民館から木々の間へと続く気持ちの良い道を歩きました。
最後に、塙地区の「つどい」で散策路とする提案も出た小径に囲まれた、明林寺の境内にも立ち寄りました。
この「土祭風景遠足」を通して、益子町のもつ風土の多様性や奥深さを感じていただくとともに、
それを掘り起こしてきた「風土・風景を読み解くプロジェクト」にもご注目いただけたなら幸いです。
※同プロジェクトの詳細とその記録である町内13地区の「土祭基礎資料」については、
こちらのページでご覧いただけます。
(事務局 今井|写真 長田朋子 土祭事務局)