プログラム

関連企画|日本国際理解教育学会地域論プロジェクト公開研究会
  • 南雲勇多
  • 廣瀬俊介
  • 山西優二

日程|
10月31日(日)15:00~17:00
会場|
    ヒジノワ cafe&space

風土に根ざす地域づくり・学びづくり〜益子町「土祭」と「ヒジノワ」に学ぶ

【地域コミュニティ・ヒジノワ(ヒジノワcafea&space)】

2012年の第2回土祭に出会い、それ以降、土祭に着目し、ゼミ生と一緒に土祭のプログラムに参加している早稲田大学の山西優二と、2015年の第3回の土祭をきっかけに益子に通うようになった東日本国際大学の南雲勇多は、共に益子に魅かれる中、2019年に益子町を研究対象地とした日本国際理解教育学会地域論プロジェクト「益子タスクチーム」を企画し、このプロジェクトには、益子町在住の廣瀬俊介・簑田理香が協働研究者として参加しています。

益子研究のねらいは、益子町にみる「風土」「祭り」「産業(農業・窯業)」「生活」などと「学び」の関連を読み解く中で、「持続可能性」につながる「文化」と「学び」のありよう、そして両者の関連を浮かび上がらせることです。

研究では、益子地域の拠点の一つである「ヒジノワcafe&space」に着目し、地域コミュニティとしてのヒジノワから繋がり、広がり、深まる学びやコミュニティのありようについて、基礎資料を収集しつつ、聞き取り調査などを行っています。また、ヒジノワ誕生のきっかけとなり、益子地域の文化や学びに深く関係する「土祭」についても研究を進めています。

今回の公開研究会では、これらの研究の中間報告を行うと共に、鈴木稔さん、大塚康宏さんを地域からのコメンテーターとして迎えトークセッションを行い、さらには会場参加者も交えて自由な意見交換会を実施したいと思います。このような場を、益子の皆さんや、益子に関心を寄せられる方々に向けて、土祭期間中にもてることを楽しみにしています。

当日のプログラム
⒈ コーディネーター挨拶 簑田理香

⒉ 地域論プロジェクト益子タスクについて 南雲勇多・山西優二

⒊ 報告
①「風土の持続と農業の継承の関係を考える:栃木県益子町を例として」
  廣瀬俊介(東京大学空間情報科学研究センター)・高山源樹(益子町在住・地域共創型農業)
②「『人間と自然の関わり』から問う社会・文化・学びのありよう」
  山西優二(早稲田大学)
③「実践共同体・参加と日常・非日常の往還からみる学びと循環の読み解き」
  南雲勇多(東日本国際大学)

⒋ トークセッション (進行:簑田)
①地域のコメンテイター(ヒジノワ共同代表:鈴木稔さん・大塚康宏さん)を迎えて
②会場参加者も交えて意見交換        
③意見交換を受け発表者3名のコメント 

⒌ 閉会・諸連絡など  

 

地域コミュニティ・ヒジノワ(ヒジノワcafea&space)は、2009年に開催された土祭第1回をきっかけとして生まれ、任意の有志の集まりでボランティアで運用・活動を続けています。2019年には、自分たちの手で資金を集め改修・リニューアルを行いました。この写真はその内覧会当日のものです。ヒジノワの立ち上げの経緯・運営や活動内容については、こちらの資料をご覧ください。

ヒジノワ基礎資料   

            

参加するには

◎会場での参加
会場での参加者を定員15名として、募集を開始します。
参加ご希望の方は下記のアドレスまでメールでお申込み下さい。
プログラム:http://hijisai.jp/program/k-03-2/
お申し込み:info*fukeisha.org (*を@に変えて)
①お名前 ②ご住所(市町村まで)③同行者有りの場合は人数 
以上をお知らせください。

◎映像での視聴
開催当日に収録した映像を、後日、土祭YouTubeアカウントにて公開する予定です。

会場

  • ヒジノワ cafe&space
住所 | 益子町大字益子1665

築120年以上の民家を改装し、土祭2009では展示会場としての利用。その後、地元有志により誕生したコミュニティカフェ&スペースです。

1日単位でのカフェ出店利用の他、コワーキングスペースやイベント開催などに利用可能なレンタルスペースとして、広く一般の方にご利用いただけます。

表現者・出演者紹介

南雲勇多Yuta Nagumo

東京都板橋区の生まれ育ちで、今は福島県いわき市で暮らす。同市の東日本国際大学で教員をしつつ、都内の大学でも非常勤で授業をもちながら、NGOなどの市民活動や地域活動に関わる。関心・専門分野は人権や文化、開発や地域づくり、国際協力などに関連した教育など。2015年の土祭をきっかけに益子を訪れ、以来、益子の自然と人が織りなす風土・文化とそこに集う「人」に魅かれて訪れるようになった。

廣瀬俊介Sunsuke Hirose

ランドスケープデザイナー、専門地域調査士 (認定機関: 日本地理学会) 、日本景観生態学会専門幹事。千葉県市川市生まれ。 2019年栃木県益子町に移住。風景/景観と風土の研究の上に、地域の自然に人間が働きかけて風土が形成されることの一環となるランドスケープデザインを探究する。特に、2011年の東日本大震災以降は、地域再興・存続を望む住民有志の活動に各地で協力してきた。土祭に関しては、2014-2015年に土祭2015の風土形成ディレクターとして「益子の風土・風景を読み解くプロジェクト」を担当した。

個人事務所のウェブサイト 東北風景ノート
http://shunsukehirose.blogspot.com/

山西優二Yuji Yamanishi

大阪市生まれ。現在は神奈川県逗子市在住。早稲田大学教員、かながわ開発教育センター代表、多文化社会専門職機構副代表など。専門は、開発教育・国際理解教育・多文化共生論など。実践・研究テーマは「文化・地域・学びと公正で共生可能な社会づくり」で、NGOの市民活動や各地の地域づくりの活動に関わってきている。焼き物が好きで益子には40年以上前から足を運んでいるが、土祭には、2012年以降、時に学生たちと共に参加している。

関連情報

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