七つの神社を音で結ぶ|展示レポ(2) 川崎義博さんの作品
土祭メイン期間も残りわずかとなってまいりました。
このブログをご覧の皆さんは七つの神社、行かれましたか?
七つの神社は音の作品もあり、その神社の空間そのものが音とアート展示により日常と異なる世界を見せています。
川崎義博さんの思い
音の作品を創られた川崎義博さんに今回の土祭への思い、益子への思い、「七つの神社を、音で結ぶ」において大切に考えていること、を伺いました。
川崎さん
「初回から参加している土祭ですが、今回はコロナ禍でもあり、開催されたことに敬意と感謝しています。益子は住んでいたこともあり、友人も多いです。故郷のように、特別思い入れが深いです。
神社はその土地に根差した信仰の場でもあり、その聖性を大切にしながら、七つを結び大きな益子と言う空間、コスモロジーを創出すること、を大切に考えています。」
七つの神社を音でつなぐ。その作品、そのコンセプトは・・・。
川崎さんが作成されたコンセプトシートから転載して紹介します。
現在の京都に平安京の都が造られた時、五行思想が⽤いられたと⾔う。その五行思想には、各⽅位に様々な要素が割り振られており、それらの要素がうまく成り⽴つ所に、都が⽣まれた。
今回、7つの神社を結び⼤きな空間、コスモを創出 する時、この五行の要素が⾒えて来た。
北の⽞武に⼭があり⻲が鎮座する。
東に⻘⿓、⼤⽻川がある。
⻄の⽩⻁に街道が延び。
南の朱雀に⼤きな湖と⾔えるダム湖が存在する。
これらのことを元に⾳を現実の場所とネット上に配置した。
さて、この益⼦の空間、7つの神社の作品を巡り、⾳を体験する時、益⼦という⼤きな空間の存在を感じてもらえるだろうか。ネット上の⾳を合わせる時、たえなる響きが創出される。
(転載終了)
川崎さんに神社を訪れる方へのメッセージもいただきました。
「作品を見るだけではなく、神社のいわれを知り、是非お参りを。」
五行思想の方位を理解し、七つの神社のつながりをぜひ音でも感じてみてください。
(土祭2021レポーター 藁谷はる)