ウィンドウアート・レポ|堀水小夜さん2作目完成しました~

益子の歴史を映し出す景色

これが2作目になる堀水小夜さんのウィンドウアート。
今回は「道の駅ましこ」のウィンドウを飾ります。
こちらは窓に直接描き込むことが出来ないため、道の駅内研修室にて、透明シートに描いていきます。

1作目はdAgoraのウィンドウに描きました。
http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/public_relations_project/10893/

1作目で皆川マスさん(明治生まれで、子どもの頃から絵付けの仕事をしてきた益子を代表する大ベテランの絵付け師)の山水土瓶を描いた小夜さん。
その歴史を知り、後世まで残したい伝統文化だなぁと感じたそうです。

今回のテーマは
「益子の秋の茶会  濱田庄司とバーナードリーチ交流101年」

きっかけは、去年開催予定でしたが延期になり、今年開催されている「益子×セント・アイヴス100年祭」。今から100年前に、濱田庄司とバーナードリーチが、イギリスのセントアイヴスに築窯した記念だそうで、「こんなに国際交流が続いていることにも感動したし、その町に住んでいるのに知らなかった、いつまでも残したい大切なものだな」と思ったそう。

そんな益子参考館の方たちも今日はふらりと遊びに来てくれました

益子参考館にある収蔵品も絵にちりばめられています。
浜田庄司が撫でている犬かな?はなんですか?と聞くと、益子参考館のスタッフの方が「これは土製犬です。メキシコのものです。」とのこと。こんな風に展示品を絵に盛り込めるのも、しっかり益子参考館で見てきたからなのでしょう。

取材にうかがった日は描き始めて2日目でした。下書きは終わっていて、塗りの作業から仕上げまで。
朝からお疲れさまです。

実は取材にうかがった日はワークショップの予定でしたが、緊急事態宣言で中止になり、小夜さんのお友達やアート仲間が駆け付けて仕上げてくれました。

小夜さんは絵画教室も先生をされている陶芸作家さん。
小夜さんの紹介はこちら。
http://hijisai.jp/blog/2021hijisai/public_relations_project/10734/

お昼前には小夜さんのパートナーとお子さんも登場しました。

家族で協力してウィンドウアートを仕上げていきます。

とにかく、描く面が広いのと、窓に描くわけではないので、裏と表をいちいち確認しなければならず、大変そうでした。

濱田庄司さんの着物の色は、白黒写真を参考にしていたので、当初は茶色の着物にする予定でした。
が、益子参考館の濱田雅子さんによると、「多分藍染の着物だと思う」の助言があり、急遽藍染の着物に塗り替えました。

家族でぬり絵。なんかいい光景ですね。

とにかく参考資料をよくみて描いている小夜さん。
濱田庄司の顔を丁寧に仕上げています。

このお皿に乗った食べ物はぱぁすちーと呼ばれる食べ物です。濱田庄司がイギリスに行ったときのパスティーと呼ばれる郷土料理の味が忘れられず、帰国後、地元の食材をアレンジした濱田家伝統の味だそうです。
あまりにも美味しそうに描かれているので、食べたくなりました。

6時間掛けて、そろそろ完成が近づいてきました。

2日目の制作を朝からサポートしてくれていた加守田泉さん(左)とともに、完成記念写真。

小夜さんが題材にして描いた益子参孝館でも、土祭期間中にイベントが予定されています
http://hijisai.jp/program/b-04/

ぜひ、こちらにも遊びに行ってみてくださいね。

小夜さんのウィンドウアートは「道の駅ましこ」にて、11月14日まで展示されるそうなので、是非、足を運んでみてくださいね。

会場
道の駅ましこ
〒321-4225 栃木県芳賀郡益子町長堤2271

(土祭2021レポーター:松永玲美)

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