土祭2021アーカイブ 陶芸家とすえの森|L PACK.
この森は、とある陶芸家の土地であった。
彼は森を歩き、小さな小屋を建て、この杉林で長い時間過ごしていたようである。
さらに、制作の参考にするために集めた、たくさんの陶片や取るに足らない小さなものを、切り株の末口に並べるようになった。
この陶芸家は独特の視点や価値観を持っていたのだろう。
特有の視点や価値観は、誰かの将来にとって大切な指針になるかもしれない。誰かの為、いつかの為、何かの為。
誰かの営みが、誰かの特別なことに繫がることを信じて、我々はこの森を公開することにする。