七つの神社を巡る|ダグラス・ブラックさん(3)制作レポ 全ては、巡り巡って返ってくる

再び森の中のアトリエへ

10月初旬、ダグラスさんから、設置会場である神社に運ぶ前の段階まで制作が進んだ、という連絡を受け、再びアトリエを訪ねました。

メインの柱に色がつき、前回とは全く違う雰囲気にバージョンアップしていました。
ダグラスさんの表情も、達成感からか清々しく柔和な感じに。

前回の制作レポではまだ焼く前の粘土で形作った状態だった、陶器の亀。
シルバーのペンキで塗られ、様変わりしていました。

柱の左右の側面には、羽の形のような三角形のガラスが付けられました。

ところどころあしらわれた十字の飾りは、星を表しているのだそうです。

 

たどり着くまでの時間も、ダグラスさんの仕掛けを堪能して

このメインの作品にたどり着くまでは、神社の裏の小道を歩くことになります。

柱へと歩く道すがら、見ることができる灯籠をイメージしたオブシェは、まだ完成していませんでしたが、「今組み立ててみるけど、見る?」ということで見せてもらいました。

 

写真左下の缶に杭を付け、参道の両端に、道案内のように立てていくそうです。

その中には、それぞれ違うイラストが描かれた紙を入れ、底には鏡、透明なガラスで蓋をします。蓋の周りにはロープを切ってぐるりと取り付けます。さらに、中にダグラスさん直筆のメッセージも入れる予定です。

作っている様子は、記事下部の動画をご覧いただけたらと思います。

中に入れるイラストが独特だな、と思い、意味を聞いてみました。

「(亀のイラストについて)カメさんが一番最初に細胞分裂して、生まれてきて、(海へと)人生を(スタートして)いくところ。」

「(人の体から波動が出ているようなイラストについて)自分がどういうバイブレーションを出すかが世界を決めるじゃない。自分の人生を決めるということ。」

「(写真左から2枚目のブルーのイラストについて)自然の法則の意味でFlower of life(神聖幾何学模様の1つ。正円19個で構成された模様)、DNAも描いてある。」

「(左から3番目の円環のイラストについて)自分が出してることが戻ってくる。だから、大事。考え方が大事。思ってることが、結局、自分のことを育てるみたいな感じ。いい考えがいいものになって、全部繋がってくる。宇宙とも、全て繋がってる。」

亀をモチーフに、ダグラスさんの世界の見方が紡がれます。

小さな行動も、意識も、つぶやきも、あなたから発せられることは循環して、世界を巡り巡ってやがてあなたに返ってくる。自然環境の摂理にも、『風が吹けば桶屋が儲かる』にも、自分の普段の生活の中のルーティンにも、子育てにも、全てに通ずるようなシンプルな考え方だな、と感じました。

きっと、鏡に映る全てのもの(人も、自然も、ものも全て)1つ1つに向けた、ダグラスさんのメッセージです。


ダグラスさん制作風景

動画はこちら
https://fb.watch/8KmWFGMw6A/

(土祭2021レポーター 橋口奈津子)

 

 

 

 

 

 

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