ましこ野菜&合鴨農法のお米給食プロジェクト|揃った益子産のオーガニック食材

こんにちは、土祭 2021 レポーターの仁平です。

今回の土祭2021では、「安心安全の食への関心づくり」をコンセプトにしたプロジェクトがあります。

その名も「ましこ野菜&合鴨農法のお米給食プロジェクト」です!

単に益子産の食材で作る学校給食ではなく…

こちらのプロジェクトはシンプルに説明すると、益子産の野菜とお米などを使用した学校給食の提供ですが、ただそれだけではありません。

コンセプトには、将来的な益子の野菜のブランディングを兼ねて、無農薬栽培や有機栽培による野菜の生産拡大につなげることもあげられています。

そのため、この学校給食に揃えられる食材はすべて町内生産・無農薬栽培。実現のためには農薬や化学肥料に頼らない、太陽・水・土地・そして生物などの自然の恵みを生かした栽培方法で作られた野菜やお米が必要です。

今回のこのプロジェクトでは、益子町内で無農薬栽培・有機栽培の取り組みをされている10軒ほどの農家さんに、たまねぎ・にんじん・じゃがいも・ ズッキーニ・ミニトマト・お⽶などの生産を依頼するところからのスタートとなりました。

食の安全に尽力される益子の農家さんたち

こちらは山崎農園さんの減農薬栽培のにんじん畑。

山崎農園さんではもともと、減農薬栽培や無農薬栽培の取り組みをされており、育てられた野菜は飲食店向けや学校給食用などに出荷しているそうです。

普段の学校給食用の場合、献立表が決まっているので「この日にこの量」という指定となるため、その出荷時期を考慮した“ピンポイントで最小限の農薬などを活用”する減農薬栽培の野菜を出荷しているとのこと。

今回のプロジェクトでは、無農薬栽培で育てたにんじんやたまねぎなどを出荷。当初は9月出荷という計算のもとで栽培管理をされていたそうですが、新型コロナウイルス感染症の影響で企画実施が後ろ倒しに。作物の発育は待ってくれませんし、無農薬での生産調整となるため、すごく頭を悩ませたんだとか。。。

試行錯誤の末、無事に作物の納品を終えた山崎農園の山崎さんは「やっと呪縛から解放された(笑)」と話してくれました。

 

そしてお米づくり。こちらは合鴨農法による栽培です。

担当は合鴨農法でお米を育てて30年目の小島さん(写真:右)と、益子にUターンして新規就農した仁平さん(写真:左)。

合鴨農法は田んぼに合鴨を放し、害虫や雑草を食べてもらうことで、農薬や除草剤を使わずにお米作りをする農法です。

稲の間をパトロールする合鴨隊の様子は見ていて和みます(笑)

この合鴨農法でのお米作りは過去、全国ネットのテレビの情報番組で放送されたこともあり、田んぼに合鴨が放たれる時期になると、ここに見学に来る方もいらっしゃるんだとか。

意外と多い?無農薬に尽力される農家さんたち

それらのオーガニック野菜やお米がいよいよ、学校給食として町内の小中学校に提供されます。食材はすべて益子産。提供数は約1900人分になるんだとか。。。

率直に、よくそれだけの量のオーガニック食材が益子町内だけから集まったなと思いましたが、、、

この背景にはもともと、益子町に農薬や化学肥料に頼らない農法に尽力し、食の安全に務める農家さんがそれだけいらっしゃったという事実があります。

これまでそういう視点で作物や畑などを見てこなかったので、とても新鮮な驚きです。

ちょっと余談にはなりますが、、、

もし興味が出た方は、道の駅ましこに並んでいる野菜や加工食品を見てみるといいかもしれません。そういった取り組むをされている農家さんや生産者さんの一端を見ることができます。

というわけで次回、この学校給食を見に行ってきます!
メインとなる提供メニューは、たまねぎ・にんじん・じゃがいも・お米で学校給食となれば、、、アレです(笑)

(土祭2021 レポーター :仁平 肇)

関連情報

ページの上部へ戻る