灯りが燈るのを待つ200年変わらぬ空間

12 灯りのインスタレーション 川村忠晴 日下田藍染工房

土祭2012のウェブサイトやガイドブックでは、
展示会場となるさまざまな建物や会場の紹介もしっかりと紹介していきたいと考えています。
土祭が開催される15日間だけでなく、今までも、これからも、土祭が終わった後も
変わらない、いつもそこにある益子の魅力を知っていただきたいと思います。

川村さんの展示が行われる、江戸・寛政年間創業の日下田藍染工房では、
200年間、変わることなく使われてる72個もの藍甕で、発酵することで出来る泡「藍の花」が咲いています。
                                          (上の写真)

糸を紡ぎ、藍はもとより茜や紅花などで染め、織る。また、型や紋で布を染める。
変わらないのは、空間だけではなく、その手法も昔ながらのもの。
現在の工房の主、日下田正さんは、栃木県指定無形文化財工芸技術保持者。
丁寧な手仕事で生まれる小物や反物は、土祭期間中も買い求めることができます。

造形家、川村さんが植物でつくる灯りがこの空間に燈る日が待たれます。(理)

撮影/矢野津々美

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