七つの神社を巡る|中﨑透さん(3)制作レポ|光の影には何があるの。
土祭2021のメインの展示が始まりました。
アート部門の「七つの神社を巡る」も11月14日までの毎週金、土、日曜日に開催されます。
10月13日に益子町にある太平神社で展示の設営をしている中﨑透さんを訪ねました。
益子駅から焼き物通り(城内坂)へ続く道の途中を横に曲がり、坂を上って行き、神社の階段を上るあたりで、ちょっと気配が変わるというか、気温が一度下がったような気がしました。
しんと静まり返った空気で心が落ち着きます。
山の中にひっそりとお社があり、人気は感じられないのに、ぼんやりと明かりがもれていました。
その明かりに吸い込まれるように中をのぞくと、想像以上の鮮やかなネオンのような光の中で中﨑さんが作業をしていました。
普段は決して見ることの出来ない社の中にいるという不思議さと、外の秋の日暮れの薄暗さのギャップで、これは夢の中ではないかと疑ってしまう程でした。
今回使われるライトボックスというアクリル板を使ったライトの人工的な感じと土から作る陶器の温かみのようなものが、神社という神聖な場でどんな風に対比され、融合されるのか、
楽しみです。
太平神社から少し上った愛宕神社でも展示があります。
どちらも外から中をのぞくことで日常から抜け出すような非日常が待っているように思います。
展示を楽しみながら神社の散策もぜひどうぞ。
展示場所 益子町 太平神社と愛宕神社
展示期間 10月15日から11月14日の毎週金、土、日曜日
10時から17時
土祭2021レポーター 横溝夕子