土祭2015アルバム|益子の原土を継ぐ 前編

[この土地で生きることの祭り「継ぐ」城内エリア]

「益子の原土を継ぐ」陶芸メッセ・益子内 旧濱田庄司邸(城内)

「益子の原土を継ぐ」の会期中の様子を全編・後編に分けて写真アルバムでご紹介します。

出展作家|
 (陶)阿久津雅土、岩下宗晶、岩見晋介、岩村吉景、大塚一弘、大塚誠一、加藤靖子
    加藤弓、川崎萌、川尻琢也、郡司慶子、近藤康弘、庄司千晶、菅谷太良
    鈴木稔、中村かりん、萩原芳典、宮田竜司、村澤享、若杉集
 (染)中村曙生、宮沢美ち子 (絵)加藤靖子、古田和子(左官)白石博一

会場構成| 田賀陽介
作家取材| 仲野沙登美 ※ブログでの写真と文章による各作家紹介

土祭期間中、益子の原土を使った表現として展示を行いました。
期間中の9月23日には作品の講評会と土染のワークショップも行いました。
講評会はこの機会に展示をするだけではなく作家の方々が、今後このプロジェクトの
成果を、今後それぞれの生業に活かすため、そして各々の創意工夫を語り産地として、
益子の原土の、可能性を語り合う場として設けました。
講評会当日は、来場者に向けて藍染の染色家、中村曙生さんが原土で布を染めるワ
ークショップも行いました。

それでは会場をご紹介いたします。
陶芸メッセ・益子内にある旧濱田邸とその敷地内にある陶芸工房と登り窯で
行い、会場に徒向くと、まず足を運ぶのは、陶芸工房の「原土を知る展示」、
土に触れてから展示が行われている濱田邸と、登り窯へと続きます。

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《原土を知る展示》
陶芸工房内の原土の展示では、益子の土3種と、各々の作家が土をどのように精製するかを、
知っていただく展示になりました。こちらで来場者は、普段、触れることも知ることもない、
土と、使用するための多岐に渡る精製方法を知ることができます。
土に触れてから展示が行われている濱田邸と、登り窯へと続きます。
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《旧濱田邸・作品展示会場》
益子の小麦の藁で製作した「結界」に沿って、
作品の展示会場となる、旧濱田邸の縁側より入館します。
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《旧濱田邸内部の展示》
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《作品講評会の様子》
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《藍染め染織家・中村曙生「原土で布を染めるワークショップ」》
来場者に向けて原土で布を染めるワークショップも行いました。
「自分の手で触る、自分で色を付けてみないと、興味の度合いが変わりますよね。
1つのことを共有することで、開けるものがあると思っています。」と中村曙生さんは語ります。
中村曙生さん、染織家の宮沢美ち子さん、陶職の若杉集さん、会場構成ディレクターの田賀陽介さん、に益子の土の説明を受け、中村曙生さんが糊付した布を、参加者で刷毛で色を置いて行きました。
期間中に乾燥させ、糊を洗い流しすと糊付けした所が白く抜け、美しい模様が浮かび上がりました。
(写真上)
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使用材料
1)糊で模様の型をした布 (中村曙生氏制作)

型染めの布は、下処理として木綿の布に豆汁に浸し乾燥させ、一度洗い乾燥させた布に 防染糊(もち粉を使った糊) とおがくずにより型の糊を、捺したもの。

2)染織材料 
益子の原土  (北郷谷黄土 (黄) 、大津沢ボクリ土 (白) 、新福寺桜土 (橙・桃) 、北郷谷ボクリ赤土 (朱) 、北郷谷中村曙生さんの自宅の土)
豆汁
刷毛

 

《展示紹介》
ここからは、それぞれの展示をご紹介いたします。
(会期までに掲載した作家紹介のブログをご覧になれます。写真または名前を選択していただくとリンク先が開けます。※一部ブログがありません。)

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阿久津雅土「筒碗」

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岩下宗晶「益子原土標」

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岩見晋介「益子風土記」

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岩村吉景「火鉢」

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大塚一弘「土層」

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大塚誠一「野焼陶器」

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加藤弓「ましこのいれもの」

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加藤靖子「ひっそり虫」

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川崎萌「陶印花器」

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川尻琢也「土壷」

それでは後編へ続きます。

関連リンク集
・プログラム紹介と益子の原土を継ぐ参加作家プロフィール
・益子の原土を継ぐブログ
・2012土祭 / 益子の土をめぐる対話

 

(事務局 萩原|写真 長田朋子 矢野津々美)

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